【著者が語る】図解でわかる!戦略的人事制度のつくりかた

フィールドマネージメント・ヒューマンリソース
山田 博之 執行役員

【PROFILE】関西大学 法学部 卒業。2社の事業会社での営業経験を経て、タナベ経営にて、HR領域を主とした経営支援コンサルティングを実施。主担当として25社の経営・人事改革や次世代幹部人材育成などの大型プロジェクトを実行。富士ゼロックス関連会社の人事企画担当として、人事制度改定、次世代経営人材育成、人材データベースシステム導入、ダイバーシティー(女性活躍)推進などの人事施策を立案・推進。ディスコの人事コンサルティング事業部の事業部長として当事業のスタートアップに従事。2017年にフィールドマネージメント・ヒューマンリソースに参画。現在100社以上の実績を有す。著書(共著):『戦略的人事制度のつくり方』(ディスカバー21)

2020年9月に「人材版伊藤レポート」が公表されて以降、「人的資本経営」等のキーワードにも見られるように、各社の社員に対する考え方・取組みへの関心が高まり、企業はこれまで以上に経営戦略と人材戦略との連動が求められるようになっています。

このような背景から、その基盤となる人事制度の見直しを検討される企業も増えています。しかし、いざ制度を見直そうとしても、どこからどのように進めて良いか分からず、悩まれている企業も少なくありません。

一方で、これに応えるべく、多くの人事制度に関する書籍が出ていますが、そのほとんどは評価や報酬などの部分に特化したものであり、制度全体を体系的に設計するために適したものはあまり見られません。更に、これからの人事制度設計は、先ほど述べた事情で経営戦略との接続がより重要となり、従来の制度設計だけに閉じた手法を論じられても十分な制度改定は実現できません。

そこで本書では、等級・評価・報酬などの主要な人事制度改定を体系的に進める方法だけに留まらず、その前提となる人材を取り巻く外部環境整理、自社の事業成長の方向性や組織課題の把握、人材マネジメントのあるべき姿の設定など、いわゆる経営戦略と接続した人事戦略を立案するところから考え方を整理し、解説することを目的としています。

また、本書には先の考え方を5つのステップに区分したフレームワークを入れていますので、読み物としてだけでなく、自社にあった人事戦略や人事制度の設計を検討するワークブックとしても活用いただけます。

ここで紹介しているフレームワークは、私たちがコンサルティングの現場で実践しているものです。また、読者の皆様が検討を進めるにあたって参考にしていただける事例も多数掲載させていただきました。

人事制度改定の方向性を検討するための第一歩として本書を活用いただければ、経営者、本来報いたい社員に対して、人事制度改定の必要性や、どのように制度を改定したいのか説明するための十分な準備が整うものと信じています。

フィールドマネージメント・ヒューマンリソース、小林傑、山田博之、野崎洸太郎 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2,400円+税

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