2024年2月の一人当たりの現金給与総額は28万2265円で、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月と比べ1.3%減となったことが、厚生労働省が発表した2月の「毎月勤労統計調査」(速報、事業所規模5人以上)で分かった。(文:日本人材ニュース編集部)
2月の一人当たりの現金給与総額は28万2265円で、前年同月比1.8%増となった。
現金給与総額のうち、きまって支給する給与は前年同月比2.0%増の27万7479円で、所定内給与は2.2%増の25万8319円、所定外給与は1.0%減の1万9160円。特別に支払われた給与は、5.5%減の4786円。
現金給与総額の前年同月比を業種別に見ると、情報通信業40万6754円(3.9%増)、学術研究等40万5292円(3.8%増)、教育,学習支援業31万2859円(3.5%増)などで増加した。
一方、鉱業,採石業等31万3458円(8.9%減)、電気・ガス業47万1595円(1.4%減)、不動産・物品賃貸業32万8473円(0.9%減)の3業種で減少した。
物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比1.3%減。
2月の一人当たりの所定外労働時間は前年同月比2.0%減の10.1時間となった。
所定外労働時間の前年同月比を業種別に見ると、教育,学習支援業12.3時間(12.9%増)、電気・ガス業16.5時間(7.8%増)、生活関連サービス等5.6時間(7.7%増)などが増加した。
一方、鉱業,採石業等6.1時間(25.5%減)、複合サービス事業7.7時間(12.5%減)、製造業13.3時間(7.0%減)などが減少した。