「年収アップ転職」をかなえた人の平均年齢32.7歳

2023年8月から12月の期間に転職した個人のうち、転職前の年収を上回る転職「年収アップ転職」をかなえた人の平均アップ額は90万6274円、平均年齢は32.7歳だったことが、総合人材サービス会社のパーソルキャリア(東京・千代田、瀬野尾裕社長)がまとめた「年収アップ成功者から見える傾向」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

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パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2023年8月から12月に「doda」エージェントサービスを利用して転職した人のうち「年収アップに成功した人」のデータを分析した。

それによると、「年収アップ転職」をかなえた人の平均アップ額は90万6274円、平均年齢は32.7歳となった。また、平均転職回数は1.2回だった。

【年収アップ転職】
平均年齢     32.7歳
平均転職回数   1.2回
平均年収(転職前)414万2559円
平均年収(転職後)504万8833円
平均アップ金額   90万6274円

「年収アップ転職」をかなえた人の年齢別の分布を見ると、最も多くの割合を占める年齢は27歳(8.3%)。次いで26歳(8.2%)、28歳(8.0%)が続き、「20代後半」で年収や給料のアップに成功した人が多くなっている。

年収の平均アップ額を年齢区分別でみた場合、いずれの年齢層においても60万円以上となり、最も高かったのは「40~44歳」(100万4589円)だった。40代前半までは年代とともに転職でアップする年収・給料額は高まっていた。

男女別に転職による年収・給料の平均アップ金額を調べたところ、45歳以上の年収のアップ金額は女性が101万652円で、男性の89万8860円を上回った。

それ以外の年代では男性のアップ金額が女性をやや上回っているが、年代が上がるにつれて年収・給料のアップ金額が高まる傾向は男女ともに変わらなかった。特に、女性は「30代後半」と「45歳以上」、男性は「30代前半」と「40代前半」で転職によってアップする年収の金額が特に高くなっている。

【男性・年代別 年収の平均アップ金額】
45歳以上  89万8860円
40~44歳 105万9675円
35~39歳  99万9615円
30~34歳 101万9410円
25~29歳  85万2532円
24歳以下  68万4339円

【女性・年代別 年収の平均アップ金額】
45歳以上 101万652円
40~44歳  87万2283円
35~39歳  96万8872円
30~34歳  87万3147円
25~29歳  74万4979円
24歳以下  62万8601円

「年収アップ転職」をかなえた人が転職前に就いていた業種をみると、平均アップ額が最も大きかったのは「IT/通信」で103万5927円だった。次いで「インターネット/広告/メディア」が99万9048円、「金融」が98万3748円で続いた。

【業種別 年収の平均アップ金額 上位5】
IT/通信 103万5927円
インターネット/広告/メディア 99万9048円
金融   98万3748円
メーカー 91万6033円
商社   91万4939円

調査は、2023年8月~12月にdodaエージェントサービスを利用して転職した人のうち、年収アップしたビジネスパーソンを対象に実施し、約1万件の有効回答を得た。

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