2024年冬のボーナス平均41万円、飲食サービス業は12.1%増も8万円

厚生労働省の集計によると、2024年冬のボーナスは平均41万3277円で、4年続けて増加したことが分かった。

日本人材ニュース

2024年11月から20025年1月の「特別に支払われた給与」のうち、賞与として支給された給与を特別集計した結果、5人以上の事業所における1人当たり平均は前年比2.5%増の41万3277円だった。

支給金額を産業別に見ると、電気・ガス業の94万3474円がトップ。次いで、情報通信業(70万7303円)、金融業,保険業(64万1032円)、鉱業, 採石業等(61万2066円)、教育,学習支援業(58万9333円)となった。

前年からの伸び率では、鉱業, 採石業等の14.5%増がトップ。次いで、電気・ガス業(13.5%増)、飲食サービス業等(12.1%増)、生活関連サービス等(9.4%増)、建設業(8.0%増)となった。

飲食サービス業等や生活関連サービス等は前年から大幅な増加となったが、支給金額は飲食サービス業等が8万3199円、生活関連サービス等が18万4277円と低い水準にとどまっている。

<人手不足で事業継続が困難に>

冬のボーナスを支給した事業所の割合は77.8%で、前年から8.8ポイント増だった。

大手人材サービス会社マイナビが実施した「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」によると、賞与が少ないことを理由に転職をしたことがある人は49.2%に上っており、年代別では20代において「1番大きな転職理由だった」の割合が35.2%と最も高かった。

<賃金に対する不満で人材が流出>

人材獲得競争が激しさを増す中、賃上げやボーナスを支給する余力がない企業は今後の事業運営が困難になる可能性がある。

「毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等≪特別集計≫令和6年年末賞与」の詳細はこちら
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2502p/2502p.html

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