ランスタッド プロフェッショナル事業本部
田中 彩子 SCMチーム チームマネージャー
DX化の波がサプライチェーンにも押し寄せており、デジタル系のスキルを持つ人材が引く手あまたの状況です。
例えば倉庫において自動搬送ロボットの導入やRPA化を推進した、あるいはPythonを活用して需要予測の精度向上を実現したというような経験を持つ候補者は非常に人気が高く、160%超の年収増を実現した方もいます。
身近なツールでは、様々な業務効率化に応用できるExcelスキルへの注目度が高止まりしています。
Eコマースの活況に伴い、倉庫管理・改善の求人も引き続き目立っています。
社内外の関係者を巻き込みながら庫内業務改善や効率化プロジェクトを積極的に進めてきた人材や、豊富なマネジメント経験を持ちリーダーシップを発揮してきた人材は、業種を問わず人気を集めています。
外資系では、倉庫業務であっても社内コミュニケーションや顧客対応のために英語力が求められる求人も珍しくありません。
いずれにしても、受け身ではなく積極的に業務改善を行い、また現状に甘んじることなく自身のスキルを高めている候補者が高く評価されるトレンドは、しばらく続いていくでしょう。
では、どうすればそういった優秀な候補者を獲得できるのでしょうか。一言で言えば「素早く動くこと」がカギです。
求人内容や収入面の魅力もさることながら、選考過程において前例や社内ルールにこだわらずに柔軟な対応ができた企業ほど、より良い人材を獲得できる傾向にあります。
優秀な候補者の場合、複数企業で面接を受け、2~3週間のうちに内定を得るケースも散見されます。
乗り遅れずにプロセスをスピードアップさせるには、書類選考のスピードを早める、複数回の面接を同日に実施する、逆に複数の面接官の都合が合わない場合には別々に実施する、といったようなちょっとした工夫ができるかが分かれ目となります。
面接回数が4回以上、あるいは書類選考から内定までに4週間以上かかっているような場合は、中途採用プロセスの見直しを検討されることをおすすめします。