コンコルド効果

コンコルド効果(Concorde Effect)は認知バイアスのひとつで、投資継続が損失を拡大すると気が付いていても、既に投資したリソース(お金や時間、労力など)を惜しむ心理から投資をやめられない現象を指す言葉です。既に投資したリソースのことを「埋没費用(サンクコスト|Sunk Cost)」と呼ぶことから、「サンクコスト効果(サンクコスト・バイアス)」とも呼ばれます。

コンコルド効果の由来は、超音速旅客機「コンコルド」の開発に由来します。コンコルドは1962年にイギリスとフランスが協定書を結んで開発を進め、1969年に超音速での飛行に成功しました。

コンコルドには世界各国から注文が入っていたものの、その後ソニックブームによる騒音問題やオイルショックによる燃料費高騰を理由としてキャンセルが相次ぎ、商業的な収益性が危ぶまれながらも開発が続けられます。

そして開発開始から14年後の1976年、定期的な運航が開始されるものの、超音速飛行時に発生する衝撃波への懸念からアメリカ大陸での超音速飛行が認められないなど受難が相次ぎ、定期運航開始と同じ1976年には製造が中止されます。製造数が採算ラインに全く達しなかったため、コンコルドの開発はビジネス的な観点から見ると失敗に終わりました。(しかも、コンコルドは燃料費やメンテナンス費が大きくかかる機体であり、旅客需要も多くない中で、2003年までは営業飛行が続けられます)

開発途上でキャンセルが相次いだ段階で、コンコルドへの需要は多くない(投資対効果低い)ことは分かっていました。それでも、そこまで費やした投資を惜しむ心理から開発を止められず、機体完成まで開発は続けられます。さらにランニングコストが高いことから運航すれば赤字になるにも関わらず、やはり投資額を惜しむ心理で機体使用が続けられます。

このようなコンコルドの開発事情から、埋没費用を無視して投資を止めた方が損失を最小限に留められるにも関わらず、投資を継続してしまうことを比喩的に「コンコルド効果」と呼ぶようになりました。

ビジネスシーンにおいては、事業やプロジェクトを継続しても投資額を回収できない場合は、埋没費用を無視して注視することが合理的とされています。

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