イニシアティブ

イニシアティブ(Initiative)とは、「主導権」「先導」を指す言葉です。ビジネスシーンでは「イニシアティブを握る」「イニシアティブをとる」などと使われ、物事を進める際にリーダー(マネージャー)に必要な能力とされています。なお、英語の「Initiative」をカタカナ読みしたビジネス用語のため、「イニシアティブ」「イニシアチブ」と2パターンの表現がされますが、どちらも意味は同じです。

なお、イニシアティブは文面によっては「構想(計画・プラン)」「戦略」「やる気(モチベーション)」と言った意味で使われることもあります。たとえば「戦略的イニシアティブ」という用語では、イニシアティブ=計画です。

また、スポーツにおいては「力関係に基づく有利性」をイニシアティブという言葉で表現する場合もあります。たとえば「序盤にイニシアティブを握られたことが敗因の1つだ」と言った場合、イニシアティブ=主導権という意味を持ちつつ、イニシアティブ=有利性というニュアンスも含まれます。

ただし、ほとんどのビジネスシーンでは「イニシアティブ=主導権」という意味で使われると認識しておきましょう。

また、イニシアティブと似た言葉で「リーダーシップ」が使われることも多いです。リーダーシップとはその名の通り、リーダーとして組織を先導することを指します。ただ、リーダーシップは組織のトップに対してのみ使われるのに対し、イニシアティブはリーダー以外にも使われる言葉です。そのため、リーダー以外の人が組織を率いている場合は、特に「イニシアティブ」が使われる傾向にあります。

なお、イニシアティブが組織を率いる意味で使われる場合、対義語は「フォロワーシップ」です。フォロワーシップは「従う」という意味の言葉ですが、ただ言いなりになる状態とは異なります。組織が円滑に行動できるよう、リーダーや他のメンバーを積極的に支え、進んでリーダーの掌握下に入ることがフォロワーシップです。

組織を動かすためには、積極的にイニシアティブが握れる人材と、主体的にフォロワーシップを発揮できる人材を組み合わせると良いでしょう。また、フォロワーシップと似た「メンバーシップ」も重要です。フォロワーシップがリーダーを支える意味合いが強いことに対して、メンバーシップは個々の役割を果たすことで組織全体に貢献する意味合いがあります。

イニシアティブを取れるリーダーシップ、リーダーを支えるフォロワーシップ、組織全体に貢献するメンバーシップ、それぞれの強みを活かした組織運営が、強い組織を構築する肝と言えます。

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