【IT分野の中途採用】採用競合の増加や業務の専門化でITエンジニアの採用難易度は上昇

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アイムファクトリー
久利 可奈恵 代表取締役

【PROFILE】1974年北海道生まれ、大手モバイルコンテンツ企業にてエンジニア専門のアウトソーシング/人材紹介事業の立ち上げに従事。2008年にITエンジニアのキャリア支援、人材紹介を専門とした当社を設立、代表取締役就任。

ITエンジニア全般においては、「売り手市場」は当面続くものと予想され、人材獲得の争いはますます熾烈になるでしょう。

社内ITシステムの内製化を図る企業が増えていることに加えて、働き方改革関連からのRPA・BPM導入の動きなどから、事業会社のシステム開発部・情報システム部門での採用がこれまで以上に活発化。

Ier・ソフトウエア企業・webサービス企業といった、いわゆるIT企業の競合として台頭してきています。このようにITエンジニアの需要は業界ボーダレスでさらに強まっています。

一方で、ITエンジニアの流動性は依然として高く、転職市場そのものは活況であるといえますが、社内SEや自社サービス開発職への希望が集中している状況です。

採用基準としても企業の展開するサービスや運用システムは領域特化の色を強めてきていることから、エンジニアには技術スキルのみならず、業界や業務に対する知見と外部との折衝能力など、技術以外のスキルを求めるケースが増えてきており、採用競合の増加に合わせ、業務の専門化・領域特化で採用難易度も上昇している傾向があります。

しかしながら、企業ごとにエンジニアの立ち位置・職務内容が大きく異なり、そこから待遇面に差が出てきているという現状もあります。

今後の適正な人材確保に向けては、海外人材の活用と採用ブランディングが鍵となります。

採用企業側での必要なスキル要件や待遇、採用基準の整理はもちろんのこと、採用ターゲットを国内人材のみならず海外人材にも目を向け、活用に向けた社内環境の整備も視野に入れる必要があります。

また、採用ブランディングの重要性もこれまで以上に高まっており、自社の強み・他社との比較をイベントやセミナーなどでの積極的な登壇によってプロモーションを行うなど、グローバルかつ能動的な採用活動が求められてくることと思います。

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久利可奈恵

アイムファクトリー 代表取締役/1974年北海道生まれ、大手モバイルコンテンツ企業にて、ITエンジニア専門事業の立ち上げに従事。2008年にアイムファクトリーを設立。IT×人材サービスにおいて20年以上の業界経験を持ち、ヒトと企業と社会にとってのあるべきサービスという視点でビジョン・事業計画・成長戦略を策定。2022年より日本人材紹介事業協会の理事も務める。

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