人材採用動向レポート

【建設分野の中途採用】40代前後の技術者採用は厳しく、経験豊富な60歳以上の採用が増加

ヒューマンリソシア
髙橋 良久 人材紹介事業本部 事業本部長

建設業は、深刻な人手不足の状況が続いています。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が再発出された2021年においても、建設業界の人材需要は、東京オリンピックに向けた建設工事がピークを迎えた2019年に匹敵する高水準となりました。特に「建築・土木・測量技術者」の直近の有効求人倍率は6.67倍と、非常に高い人手不足状態となりました。

このような中、建設業各社は、これまでの比較的若手人材を求める傾向から、即戦力人材の採用を強化しています。当社にも、設計職や施工管理職、プロジェクトマネジャーなどの経験を有した即戦力人材の求人依頼が増えています。しかしながら、40代前後の技術者の採用は厳しいため、経験豊富な60歳以上のシニア人材を採用するケースも増えています。

求職者においては、従来からの給与アップなどの転職条件に加え、職場環境や安定性などを求める傾向が高まっています。当社の建設業界に特化した転職サイト「建設転職ナビ」の会員対象に実施したアンケート調査では、転職時に重視するポイントとして、給与アップや希望の勤務地のみではなく、仕事のやりがいや会社の雰囲気・人間関係などの職場環境、会社の安定性や将来性などが挙がっています。

建設業各社が求める人材を採用するためには、採用ターゲットを拡げること、そして各社が取り組んでいる週休2日制の導入や残業削減などはもちろん、テレワークなど柔軟な働き方の推進など、多様な人材が活躍できる職場環境づくりが重要です。

そして、建設業界に特化した採用エージェントの活用も有効な手段です。業界特有の傾向や採用動向、求職者ニーズまで、実績やノウハウを活用したサポートを利用でき、人材採用の成功率向上と、採用プロセスの効率化が期待できます。

厳しい人材不足は今後も続くと予測されます。建設業各社が人材採用を成功させるためには、様々な採用手法の組み合わせと、求職者ニーズにマッチした採用戦略を図ることが、これまで以上に必要となるでしょう。

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