2021年度の求人情報提供サービスの市場規模、前年度比6割超増加

2021年度の求人情報提供サービスの市場規模は6962億円で、前年度より 2812億円増加し、前年度比は67.8%増となったことが、全国求人情報協会の集計で明らかとなった。

ソーシャルリクルーティングやアグリゲーター、クラウドソーシングといった新形態サービスの市場規模はこの数字には含まれておらず、2021年度は2084億円で、前年度比10.5%増となっている。

2022年の年間求人広告掲載件数は、職種別件数合計で1514万7649件(前年1089万209件)となった。

4月には前年比60.0%増まで回復したが、新型コロナ第7波の影響もあり、4月以降のプラスの伸びは小幅になった。10月は前年比43.5%増に一次的に上昇し、年間計では対前年比39.1%増で着地した。

雇用形態別にみると、全体の7割を超える「アルバイト・パート」が、4月に前年比64.5%増まで回復し、年間前年比は38.5%増で着地した。「正社員」は、4月までは、前年比30%増を超える状態にて推移していたものの、それ以降のプラスが小幅となり、年間前年比は22.7%増で着地した。

職種別にみると、「サービス(給仕)」で63.0%増、「サービス(調理)」が58.8%増、「サービス(接客)」が56.0%増と、サービスに関する職種が大きく伸びた。

【主要職種(件数上位10)の前年比】
販売(販売)     31.7%増
サービス(給仕)  63.0%増
運搬・清掃・包装等 35.1%増
サービス(調理)  58.8%増
事務        51.4%増
生産工程      55.2%増
サービス(接客)  56.0%増
サービス(医療・福祉サービス) 14.9%増
専門(医療・福祉専門職)    22.6%増
専門(教員・講師・インストラクター) 28.1%増

このうち正社員でみると、件数最上位の「生産工程」が36.2%増、次に「事務」が74.2%増、「サービス(医療・福祉サービス)」が6.6%増、「専門(医療・福祉専門職)」が28.6%増、「販売(営業)」が48.1%増となっている。

調査は、2022年7~10月、求人広告を印刷・WEB 等の自社メディアに掲載して提供する事業者とSNS等により求人等の情報サービスを提供する事業者769社を対象に郵送で実施し、133の有効回答を得た。

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