人材採用

転職活動者の仕事の不満は「収入面」、転職後の年収上昇も重要視

転職活動中の人を対象にした調査によると、現在の仕事の不満が最も高かったのは「収入面」で45.2%に上ることが、リクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)の「転職活動者調査」で明らかとなった。

転職活動者に、現在の主たる仕事の満足度について、それぞれの項目について聞いたところ、不満が最も高かったのは「収入面」となり、不満・どちらかというと不満を合わせた『不満・計』は45.2%だった。

また、「収入面」にも関係する「社内の評価制度(成果報酬など)への『不満・計』は44.3%で、「収入面」に次いで不満・計が高い結果となった。

【現在の主たる仕事の満足度】(不満・計:満足・計)
社内の評価制度(成果報酬など) 44.3:27.3
収入面         45.2:28.5
経営方針やマネジメントのリーダーシップ 41.5:28.8
成長面         39.5:29.3
上司や同僚との人間関係 33.0:39.5

転職活動者に聞いた転職時に希望する年収水準は、現在よりも高い年収水準を希望する割合が 60.8%となった。

ただし、リクルートによると「聞き方を変えると変化が見てとれた」という。

「転職時の年収水準」と「将来の年収水準」について、考えに近いものを聞いたところ、「転職時に年収が下がっても、入社半年~1年程度で年収が上がる可能性があればよい」のあてはまる・ややあてはまるを合わせた『あてはまる・計』は45.8%に上った。

また、中長期(2~3年程度)や長期(5~10年)という期間でも上がる可能性があればよいと考える人もそれぞれ43.7%、39.8%となった。

転職と年収の関連についてリクルートでは「目の前の年収だけではなく、しっかりと将来にわたってキャリアを積めて、年収が上がる見込みがあるのかを重視する転職活動者の考えが見てとれた」と指摘する。

転職を考えたきっかけは、「いまの会社の将来性に不安があるため」28.2%、「成長できる環境で働きたいため」25.4%、「より責任ややりがいのある仕事をしたいため」22.0%の順に高い結果となった。

【転職を考えたきっかけトップ5】(複数回答・特に重要だと思うもの3つまで)
いまの会社の将来性に不安があるため 28.2%
成長できる環境で働きたいため    25.4%
より責任ややりがいのある仕事をしたいため 22.0%
すぐに賃金をあげたいため      19.4%
労働条件や勤務地に不満があるため  18.3%

企業へ応募する際に重視する点では、「給与水準が高い」44.6%、「やりたいことを仕事にできる」43.1%、「プライベートの時間を十分に確保できる」31.9%の順に高い結果となった。

調査は、2022年12月13日~14日、転職活動中の人を対象にインターネットで実施し、1040人の回答を得た。

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