2023年度の採用予定がある企業は正社員63.0%、非正社員47.3%

2023年度に正社員の採用予定がある企業は63.0%となり、2年連続で上昇したことが、帝国データバンクの「2023年度の雇用動向に関する企業の意識調査」で明らかとなった。

2023年度(2023年4月~2024年3月入社)の正社員の採用状況について聞くと、「採用予定がある」(「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)と回答した企業は、前回調査(2022年2月実施)から0.8ポイント増の63.0%となり、2年連続で上昇した。

また、採用予定がある企業のうち、採用人数が「増加する」企業が25.7%(前年度比0.2ポイント増)と、新型コロナウイルス前の2019年度(23.4%)を上回り、4社に1社で増加する見通しとなっている。

一方、「採用予定はない」企業は26.1%(同1.3ポイント減)となった。

【正社員の雇用動向】
採用予定がある 63.0%  
  増加する  25.7%
  変わらない 30.3%
  減少する  7.1%
採用予定はない 26.1%
分からない   10.9%

規模別に正社員の「採用予定がある」割合をみると、「大企業」は86.3%と全体を大幅に上回った。一方、「中小企業」は58.7%、「小規模企業」は41.8%となり、企業規模が小さいほど割合が低くなっている。

【規模別 正社員の「採用予定がある」割合】
大企業   86.3%
中小企業  58.7%
小規模企業 41.8%

業界別に「採用予定がある」割合をみると、「運輸・倉庫」が70.0%で最も高くなった。次いで、「サービス」が69.0%、「建設」が68.1%で続いた。なかでも、「サービス」は約3社に1社が採用人数の増加を見込む。

【業界別 正社員の「採用予定がある」割合】
農・林・水産 63.3%
金融    66.0%
建設    68.1%
不動産   41.3%
製造    67.0%
卸売    54.6%
小売    56.6%
運輸・倉庫 70.0%
サービス  69.0%

非正社員の採用状況について聞くと、「採用予定がある」(「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)と回答した企業は前年度比1.0ポイント増となる47.3%となり2年連続で上昇した。また、採用人数が増加する企業は13.4%(前年度比0.9ポイント増)と新型コロナ前の2019年度を若干上回った。

一方、採用予定がない企業は39.2%(同1.9ポイント減)となった。

【非正社員の雇用動向】
採用予定がある 47.3%
  増加する  13.4%
  変わらない 28.5%
  減少する  5.4%
採用予定はない 39.2%
分からない   13.5%

調査は、2023年2月14日~28日、全国の2万7607社を対象に実施し、1万203社の有効回答を得た。

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