総務省が発表した労働力調査(速報)によると、3月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.2ポイント増加して2.8%だった。
男女別の完全失業率は、男性が3.0%で前月から0.1ポイント増加、女性は2.5%で前月から0.2ポイント増加となった。
完全失業者数は193万人(前年同月比13万人増)で、21カ月ぶりの増加となった。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合による離職」は27万人(前年同月比1万人減)、「自発的な離職(自己都合)」は80万人(同12万人増)、「新たに求職」は52万人(同2万人増)だった。
就業者数は6699万人(前年同月比15万人増)で、8カ月連続の増加となった。就業者数のうち雇用者数は6036万人(同11万人増)。
就業者数の前年同月比を産業別に見ると、宿泊業,飲食サービス業(24万人増)、製造業(14万人増)、情報通信業(11万人増)などが増加し、卸売業,小売業(32万人減)、医療,福祉(18万人減)、サービス業(他に分類されないもの)(9万人減)が減少した。
正規雇用は3591万人(前年同月比8万人減)で2カ月連続の減少。非正規雇用は2101万人(同23万人増)で14カ月連続の増加となった。
非正規雇用の内訳は、パート1031万人(前年同月比23万人増)、アルバイト420万人(同28万人減)、労働者派遣事業所の派遣社員163万人(同21万人増)、契約社員290万人(同14万人増)、嘱託116万人(同1万人減)、その他81万人(同5万人減)。
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