2023年の新入社員は社会人生活に対して「期待している」が6割超、人間関係の不安が増加

2023年の新入社員は、社会人生活に対して「期待している」人が68.3%になっていることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)が実施した「2023年新入社員のキャリア意識調査(マイナビ新入社員研修2023 年度 新入社員意識調査)」で明らかとなった。

新卒

2023年4月入社予定の新入社員を対象に、社会人生活に対する“期待の度合い”を聞くと、「期待している」と答えた人は前年比2.4ポイント減の68.3%(「かなり期待している(32.2%)」+「どちらかといえば期待している(36.1%)」の合計)だった。

2019年~2022年の同調査では「期待している」が増加傾向であったが、2023年では減少に転じた。

【社会人生活に対する“期待の度合い”】
かなり期待している      32.2%(前年32.5%)
どちらかといえば期待している 36.1%(同38.2%)
どちらかといえば不安がある  25.1%(同23.3%)
かなり不安がある       6.6%(同6.0%)

社会人生活に感じている不安で最も多かったのは、「仕事をうまくこなせるか」で前年比1.9ポイント減の70.2%だった。

前年に比べ上昇しているのは、「上司・先輩・同僚との人間関係」が前年比0.9ポイント増の58.1%、「やりたい仕事ができるか」が前年比1.1ポイント増の10.1%となった。

【社会人生活に感じている不安 トップ5】
仕事をうまくこなせるか    70.2%
上司・先輩・同僚との人間関係 58.1%
環境の変化に対応できるか   33.1%
私生活とのバランスがとれるか 31.1%
やりたい仕事ができるか    10.1%

配属後、先輩にどのように接してほしいかを聞いたところ、「優しく接してほしい」が92.4%だった(「優しく接してほしい(52.9%)」+「どちらかといえば優しく接してほしい(39.5%)」の合計)。2021年以降、「優しく接してほしい」と回答した割合は2年連続で増加傾向にある。

【先輩にどのように接してほしいか】
優しく接してほしい 52.9%
どちらかといえば優しく接してほしい 39.5%
どちらかといえば厳しく接してほしい 6.7%
厳しく接してほしい 0.9%

2023年の新入社員についてマイナビでは「コロナ禍で長期的なオンラインコミュニケーションが“ノンバーバルコミュニケーション(表情や目線の機微などで伝わる、相手の感情表現)”を阻害していたことが考えられ、対面でのOJT指導や職場でのコミュニケーションなどで厳しくされることに抵抗があるのではないか」と推察する。

出世意欲について、「出世したい」が前年比2.0ポイント減の89.2%だった(「出世したい(44.9%)」+「どちらかというと出世したい(44.3%)」の合計)。2019年以降は増加傾向であったが減少に転じた。

調査は、2023年3月17日~4月19日、マイナビ研修サービスが提供する新入社員研修に参加した新入社員を対象に記入選択式アンケートで実施し、6509人の有効回答を得た。

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