総務省が発表した労働力調査(速報)によると、11月の完全失業率(季節調整値)は前月と同水準の2.5%だった。
男女別の完全失業率は、男性が2.7%で前月から0.1ポイント増加、女性は2.4%で前月から0.1ポイント減少となった。
完全失業者数は169万人(前年同月比4万人増)で、3カ月ぶりの増加となった。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合による離職」は25万人(前年同月比増減なし)、「自発的な離職(自己都合)」は72万人(同4万人増)、「新たに求職」は43万人(同2万人増)だった。
就業者数は6780万人(前年同月比56万人増)で、16カ月連続の増加となった。就業者数のうち雇用者数は6100万人(同47万人増)。
就業者数の前年同月比を産業別に見ると、製造業(33万人増)、医療,福祉(22万人増)、宿泊業,飲食サービス業(20万人増)などが増加し、建設業(15万人減)、金融業,保険業(14万人減)、卸売業,小売業(7万人減)、教育,学習支援業(7万人減)などが減少した。
正規雇用は3610万人(前年同月比23万人増)で2カ月ぶりの増加。非正規雇用は2158万人(同30万人増)で3カ月連続の増加となった。
非正規雇用の内訳は、パート1030万人(前年同月比2万人減)、アルバイト474万人(同15万人増)、労働者派遣事業所の派遣社員165万人(同15万人増)、契約社員288万人(同4万人減)、嘱託114万人(同2万人増)、その他87万人(同3万人増)。