営業職が不足していると思うスキル1位は「ITスキル・デジタルリテラシー」

グロービス(東京・千代田、堀義人代表)の「GLOBIS 学び放題」が、高い成績を収めている年収850万円以上の営業職332人を対象に、ビジネススキル向上に関する意識調査を実施した。営業職に求められる重要なスキルや、スキル向上の目的、自身に不足していると感じているスキル、学習方法の傾向と課題が明らかになった。(文:日本人材ニュース編集部

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営業職にとって最も重要なスキルは「コミュニケーション」(71.4%)で、次いで「論理思考」(47.9%)と「マーケティング」(42.8%)となった。

ビジネススキル向上の目標については、「顧客への貢献」(48.2%)と「チームや組織への貢献」(41.3%)が上位にランクインした。スキルを高めることで、他者への貢献を目指す姿勢がうかがえる。

一方で、自身に不足していると感じるスキルとしては、「ITスキル・デジタルリテラシー」(29.8%)が最多となった。オンライン商談の増加など、働き方の変化に伴い、ITやデジタル分野のスキル需要が高まっていると推察される。

スキル・知識向上のために実際に行動を起こしている人は43.7%にとどまり、行動している人の学習方法としては、「書籍、動画、音声コンテンツ」(44.1%)や「各種メディアからの情報収集」(37.9%)など、時間や場所を選ばない方法が人気だ。

しかし、スキル向上の障壁として、「時間を確保できない」ことが44.1%で最も大きな課題として挙げられた。次いで「どういう手段が良いかわからない」(24.1%)など、適切な学習手段の選択に迷いを感じている様子も明らかになった。

調査から、営業職はスキル向上への意欲を持ちながらも、限られた時間の中で効果的な学習方法を見つけることに苦心している実態が浮かび上がってきた。
オンラインでの学習機会の拡充など、多様なニーズに合わせた学習環境の整備が求められている。

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