【スタートアップの中途採用】エンタープライズ向けセールスやパートナーセールス経験者の募集が増加

スタートアップ

ディプコア
水野 歩 代表取締役CEO

【PROFILE】愛媛県宇和島市出身。甲南大学を卒業後、2003年まだ70人ほどのスタートアップだった「エン・ジャパン」入社。メイン事業の転職サイトの事業部にて大阪でリーダー、神戸で支社長(当時最年少)、東京で部長など経験。中国北京では約100人の合弁会社で副総経理(副社長:当時最年少)として出向。年1人受賞の「社長賞、社長賞特別賞、ベストマネージャー賞」など受賞。2012年よりグローバルな人材紹介会社「エンワールド・ジャパン」に転籍。日系スタートアップとグローバル日系企業に特化した人材紹介事業立上げ責任者としてゼロから部署を立ち上げ、30人ほどの規模に成長。外資系クライアントが大半の同社で日系企業のみの支援で、個人でも年間売上1位、年間決定数1位、また、部門としても最も高い生産性を上げ表彰される。最後の2年間は事業開発部長として累計約10年(エン・ジャパンと合わせると20年)勤務。2022年よりディプコア代表として経営に奮闘中。

スタートアップの中途採用で依然として多いのはSaaS企業の募集です。圧倒的にエンジニアニーズが多く、年収帯は500~800万円を中心に、1000~2000万円クラスのCTO候補、VPoE、VPoP、EMなど、技術知見だけでなく、経営視点やマネジメント経験を持った人材は相変わらず奪い合いとなっており、年収も以前よりも高騰しています。

The MODEL型の組織で、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの需要も高く、特に最近はエンタープライズ向けのセールスやパートナーセールス経験者の募集が増えています。

一方、求職者は転職回数が多い人が増えています。例えば30歳で3社、うち直近2社は1~2年の経験など刻んでいる人が以前より目立ち、コロナの影響や、転職活動が当たり前になったことも影響していると思われます。

そんな中、採用される人材は、企業のMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を調べ共感し、自身のありたい姿を持ちながらも、選考企業で長く活躍したいと面接で伝えることができる人材です。

また、WLB(ワークライフバランス)や効率を求める求職者の割合が多い一方で、中途入社して活躍するには、まずがむしゃらに働くこと、数をやること、これらを理解している求職者は非常に人気があります。

企業が採用を成功させるためのポイントは、一つ目に選考スピードを早くすることです。書類を受けとってすぐに結果を出す企業がある一方、未だに1カ月近くかかる企業もあります。選考が遅い=社内で何をやるにしても遅いと認識され、候補者からの印象は悪くなります。

二つ目に対等な姿勢で選考することです。応募者を選考するのではなく、互いに選考されている意識を持ちましょう。

最後に、オファー面談をしっかり行うことです。数年先までのイメージをしっかり話し合うことや、内定通知書と別紙で「是非入社してほしい」と数人のコメントを作成する企業もあります。良い人材を逃さないよう、しっかり準備しましょう。

その他の「人材採用動向レポート」はこちら

【あわせて読みたい】

PAGE TOP