人材採用

【製薬分野の中途採用】外資だけでなく、内資も人員削減と並行してバイリンガル人材の採用を強化

日本人材ニュース

TS パートナーズ
並里 広明 代表取締役

製薬業界の企業の求人動向は、大型医薬品の特許切れや薬価抑制の影響を受け、各社リストラの方向に動いています。一方で、バイリンガル医薬品業界経験者の採用は活発です。通常、英語力を求める外資製薬メーカーだけではなく、内資製薬メーカーもバイリンガル人材のニーズは高く、人員削減と並行してバイリンガル人材の採用を強化しています。経営のスリム化を図りながら、国際的に競争力のある製薬企業を目指す必要が出てきているためです。

各職種では、MRの求人数は低下しています。一方で、メディカルの求人ニーズは高水準で、当社データで、対前年比約3割増です。特にバイリンガルメディカルのニーズは高いです。

それ以外では、バイリンガルなマーケティング、R&D、品質保証、医師も、引き続き高い需要があります。各職種共に求められる疾患領域経験は、プライマリー領域よりも希少疾患、オンコロジー、免疫などのスペシャリティー領域のニーズが高い状況です。

また、最近ではデジタルマーケティングの求人も増加してきています。こちらは経験者であれば、他業界からも採用されています。

求職者の動向ですが、MRの求職者数は多くなっていますが、求人が少ないため、需給バランスは崩れています。ただ、スペシャリティー領域経験MRの方々は、まだ採用ニーズがある状況です。MR以外ですと、バイリンガルで各職種経験がある求職者は、常に複数オファーを受けています。

企業が採用を成功させているポイントとして、求職者への積極的な情報開示が挙げられます。今は、求職者もネットを介して容易に情報が入手できますが、企業からのリアルな情報(期待する業務内容、キャリアパス、就業環境など)を積極的に提供することで、求職者への訴求度をアップしています。

人材紹介会社を利用する際も、そういった情報を紹介会社と共有することで、優秀な求職者の獲得につなげています。

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