【消費財分野の中途採用】デジタルをツールとして用いて、新しい試みができる人材のニーズが高い

日本人材ニュース

ランスタッド
吉田茂樹 プロフェッショナル事業本部 紹介事業部 B2Cセールス&マーケティングチーム マネージャー

国内市場が縮小傾向であることから、特に日系企業で海外進出・拡大に転換しています。一方、国内市場は「量」ではなく、商品の「質」や「顧客体験」など、より付加価値の高いサービスの提供にシフトしており、それぞれの分野に強い人材が求められています。

もう一つのトレンドは「デジタル×○○」です。デジタル専門の人材が引き続き求められている傾向は強いものの、例えば「ソーシャルメディアを活用した効果的な広報・コミュニケーション戦略」、「ビジネスSNSによるダイレクトソーシングができる人事」など、デジタルをツールとして用いて、これまでにない新しい試みができる人材のニーズが高まっています。

求職者側では、売り手市場の影響から、これまで転職を考えていなかった層も「話は聞いてみよう」という思考に変わりつつあります。働き方の柔軟性、産育休の取得と復帰率、ダイバーシティに対する意識がここ5年でグッと上がっています。特にハイクラス層では子持ちの求職者も多く、女性だけでなく、男性からもワークライフバランスを重視する声が上がっています。

転職を成功させる人材の特徴は、現職で活躍している人や、ネガティブな理由でなく明確な目標をもって転職する人です。即戦力として活躍できることはもちろん、トレンドをアップデートする勤勉さは企業から好まれます。

即戦力として活躍して欲しいという思いから、採用側は同業種出身者を好む傾向があります。しかし、ぜひ異業種からの積極的な採用を検討して欲しいと思います。

業界内から採用するのが難しいというのもありますが、「異業種から積極的に採用をしている」ことは、求職者には「新しいことを積極的に取り入れ、チャレンジしている」と映り、エンプロイヤーブランドの向上につながります。

飽和状態である現在、ビジネスを伸ばすとは新しい発想を生み出すことです。異業種の人材はバイアスなしに事業を見られるので、新しい発想を生み出しやすく、組織にイノベーションをもたらすでしょう。

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