【外資系企業の中途採用】人事関連業務を包括的に管理できるプロフェッショナルに強い需要

外資系企業の採用

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン
ジョナサン・サンプソン マネージング ディレクター

人材獲得競争はますます激化する中、企業各社はトップクラス人材の採用や引き留めに向けた努力を強いられています。そのため人事関連業務を包括的に管理できるプロフェッショナルには常に強い需要があります。

金融業界では賞与時期で人材の流動化が見られるものの、フロントオフィスとサポート部門でシニアレベルの求人が増加。製薬をはじめとするライフサイエンス分野ではCRO需要が高まり、ハイレベル人材の不足感が急速に深刻化しています。

Webベースのアプリケーションに移行する企業が増加しているIT分野では、JavaやMicrosoftのWeb開発経験者の需要が高まっており、GPU、JavaScript MV、CSSフレームワークなど新技術の知識も求められています。

M&Aの加速や外資系企業の新規参入を受けて、オフィスプロフェッショナル関連では通訳・翻訳の大量求人が見られます。海外展開を積極的に図る国内企業も増加しており、こうした人材需要は一層高まっています。

採用市場のグローバル化は明らかです。企業は海外との折衝を通してビジネスチャンスを最大化できる能力を重視しており、語学力だけでなく異文化対応力の高いグローバル人材を求めています。

楽観的な経済見通しの一方で先行き不透明な要素も残されている中、社内システムの強化を課題とする企業が増えているのを受けて、派遣社員の採用もITを中心に上向いています。

有能な人材を獲得するためには魅力的なEVP(従業員に対する価値提案)を提示する必要があります。給与・報酬が業界適正水準であることはもちろん、企業文化、ダイバーシティやワークライフバランス、能力開発への取り組みも重要な要素です。

有能な人材には複数のオファーが届く現状の中、人材を迅速に確保するために採用プロセスの明確化と効率化が問われています。国内企業の多くが新年度を迎えるこの時期、新たな予算枠の下で、この先数カ月も活発な採用が続くと予測されものと見られます。

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