【サービス分野の中途採用】労働環境改善・キャリアチェンジ希望が多く、販売職の採用は厳しさ増す

日本人材ニュース

マイナビ
堀江 陽平 紹介事業本部 第3営業統括本部 ゼネラル領域統括部 統括部長

転職市場全体が活性化し、いずれの業界・職種も採用は活発となり、採用環境が厳しくなっています。特にサービス業界の販売職は採用環境の厳しさがより一層増しています。

求職者の特徴として、労働環境改善(特に土日休み)・キャリアチェンジの希望が圧倒的に多く、サービス業界・販売職以外への転職を希望される方が大半を占めているのが実情です。

その状況を加速化する要因として転職市場全体の活性化、それに伴う選考基準の低下傾向が挙げられます。経験が無くても求職者のキャリアチェンジ希望が叶うケースが増え、業界外への流出が増加しているため、採用強化だけでなく流出防止も大きな課題となっています。

この状況下で採用を成功させるポイントは次の三つがあります。

一つ目は「採用基準の見直し」です。ポテンシャル採用が市場全体に広がっているため、求める人材像・教育体制を見直し、即戦力だけでなく、ポテンシャル採用の枠も用意することで採用数を担保する企業が増加しています。

二つ目は「面接官トレーニング・採用フローの見直し」です。圧倒的な売手市場を背景に「選ぶ面接」から「選ばれる面接」へ移行できている企業の採用成功率が高まっています。

面接の場で選考をするだけでなく、会社説明をする機会を設けるなど、求職者の業界理解・会社理解を促し、動機形成へつなげる面接をすることが大事です。

また、選考回数を短縮する、土日や夜間の時間でも面接対応をするなど求職者の負担を軽減しスケジュール設定しやすい、柔軟な採用フローを再構築することも効果的です。

三つ目は「労働環境改善」です。法令改正なども含め、社会全体が労働環境に目を向ける中、求職者も労働環境改善を求める傾向が強くなっています。特にサービス業界出身者は労働環境改善が主たる転職動機となっているケースが少なくありません。

時間外労働・勤務地・キャリアパス・給与などを改善し、辞めにくい環境整備をすることが、そのまま採用力強化施策となると言っても過言ではありません。

202407_インソースバナー
アクセスランキング
広告掲載のご相談
PAGE TOP