2021年5月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率(内々定を含む)は、前年同月比5.6ポイント増の51.3%となっていることが、リクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)の調査で明らかとなった。
2022年卒学生の就職内定率は51.3%。前年同月と比べて5.6ポイント増加し、コロナ禍以前の2020年卒と同水準となった。同月の就職内定率は、2021年卒が45.7%、2020年卒が51.4%だった。
文理別に見ると、文系が前年同月比6.0ポイント増の45.7%、理系が同4.5ポイント増の63.9%とどちらも前年より高い水準になっている。
例年と動きが違う点についてリクルートでは「進路確定率、内定辞退率が挙げられる」としている。
進路確定率は前年同月比5.4ポイント増の33. 3%と前年と比べて高くなっており、内定辞退率も前年同月比8.5ポイント増の36.2%と前年と比べて高くなっている。
その原因についてリクルートは「今年は前年、前々年と比べても2社以上の内定を取得している学生が多く、5月1日時点で内定取得者の過半数を超えている。その結果、内定辞退をしなければいけない学生が増加した」と指摘する。
【2022年卒学生の内定取得企業数】
1社 49.7%(前年58.2%)
2社 26.9%(同23.8%)
3社 13.0%(同8.5%)
4社 5.4%(同6.1%)
5社 3.1%(同2.0%)
6社以上 2.0%(同1.3%)
調査は、2021年5月1日~6日、2022年卒業予定の大学生と大学院生を対象にインターネットで実施し、大学生1808人、大学院生544人を集計した。