エクストリーム出社とは、さまざまな働き方改革が実施される中で、「出社までの時間」をいかに充実した過ごし方をするかにフォーカスした施策のことを指します。具体的には、出社前の早朝から観光やスポーツ、趣味にあてる時間を確保し、リフレッシュした状態で遅刻せずにいつもどおり出社します。2013年頃からSNSで流行し始め話題となり、現在では一種のスポーツとしても捉えられており、日本エクストリーム出社協会によってエクストリーム出社を適切におこなうためのルールも規定されています。
エクストリーム出社の活動例としては、出社前のサーフィンや登山、遊園地の絶叫マシンを楽しんだり居酒屋でノンアルコールを楽しんだり、早朝バイキングや早朝シネマなど、さまざまな楽しみ方があります。ただし、エクストリーム出社には適切に楽しむためのルールがあり、出社時刻に間に合わなければ失格となること、服装は出社時のものを着用すること、SNSで活動を報告すること、前泊はOKなどが定められています。エクストリーム出社は通常業務とは関係のないものであるため、一緒に働く人の迷惑になる行為はエクストリーム出社としては認められていません。
エクストリーム出社をおこなうメリットは、ストレスのあるバタバタとした通勤から解放され、リフレッシュした気持ちで朝から仕事に向かえることです。朝から非日常の体験をすることで、心へも体へも良い刺激となり、早寝早起きの習慣も身につくため、健康に良い生活スタイルを獲得することも可能です。日本エクストリーム出社協会を中心にさまざまなイベントが実施されているため、アイデア力や企画力が身につき仕事へも好影響となるはずです。また、早朝から活動することで、出社する時間帯にはしっかりと目を覚ますことができるため、仕事への集中力も高まることでしょう。従業員自身だけでなく、企業側としても従業員にエクストリーム出社をしてもらうメリットがあります。 もちろん、エクストリーム出社に慣れないうちは、準備や移動でバタバタしてしまい、出社前に疲れてしまう、仕事に遅刻してしまうことも考えられます。エクストリーム出社のプラスの効果を得られるよう、従業員と企業が協力しながらしっかりと管理・調整をおこなうことが大切です。