グローバリゼーションとは、企業が国境を越えた経済活動を行い、国際的な市場に参入することを指します。グローバリゼーションは、1571年に始まったとされています。産業革命後、ヨーロッパとアメリカ合衆国が軍事的、経済的に優位に立ち、19世紀以降にはヨーロッパ人が、新大陸に大量の家畜や栽培植物を導入し、徐々に新大陸の風景を変えていきました。このような流れがグローバリゼーションの背景となっています。20世紀以降は、科学技術の発展や経済成長などが進み、鉄道や飛行機などの輸送手段、インターネットによるテクノロジーの発展がグローバリゼーションを加速させました。また、民主主義の発達もグローバリゼーションを促進する要因となったといわれています。
グローバリゼーションによって、企業は国際的な市場にアクセスして、海外市場における商品やサービスの拡大を容易に行えるようになりました。また、国際的な取引が盛んになり、国内市場だけでなく、世界中から商品を調達・販売することが可能になりました。
同時に、グローバリゼーションによって、企業は国内だけでなく、世界中の企業と競争することにもなりました。この競争が活性化することで、企業はより効率的な生産や経営を追求し、消費者にとっても、より高品質で低価格な商品やサービスが提供されるようになります。
一方で、グローバリゼーションによって多国籍企業が進出することで、自国の産業や農業が停滞する可能性や、市場競争の激化による価格競争のヒートアップ、貧富の差の拡大といった問題もあります。また、生産拠点が海外に移ることで自国の失業者が増加したり、産業が空洞化し衰退したりする可能性もあります。文化、価値観の違いによって発生する対立、スキルや優れた人材の流出なども問題となっています。 グローバリゼーションに対応するためには、異なる文化や背景を持つ人々と協働することが必要であるため、語学力やコミュニケーション能力を身につけることが重要です。また、グローバル社会の中で自ら挑戦する気概を持ち、日本の歴史や文化に対する理解、異なる文化に対する理解を深め、日本人としてのアイデンティティーを持つことも必要とされています。