【第二新卒の採用】大手企業や成長企業は、AI・デジタルマーケに抵抗のない人材を積極採用

第二新卒

ジェイック
古庄 拓 取締役

業界を横断して第二新卒の採用ニーズは拡大しています。新卒採用市場の売り手化と少子化が進む中、優秀な人材を新卒採用する難易度は高まっています。コロナ禍の裏側で進んできた新卒採用の早期化・長期化の影響もあり、新卒採用を縮小して、第二新卒採用に注力する企業も出始めています。

大手企業や成長企業では、DX化が進む中で、AIやデジタルマーケティング等に抵抗のない第二新卒を積極的に採用しています。未経験者でも応募可能な求人が増えていますが、純粋なポテンシャル採用というより、人材の持っているコンピテンシーやポータブルスキルを見極める採用が主流です。

第二新卒側の視点を考えると、いまの第二新卒、Z世代は自分のキャリアを会社が保証してくれるとは考えていません。昨今、“ゆるブラック”という言葉が定着した通り、自己成長や市場価値の向上を強く意識しています。

そのため、優秀層ほど、現在の会社でキャリアアップや成長の機会が見えない場合、早期に転職を考える傾向が強まっています。

オンライン採用が増えたことで会社とのミスマッチが生じやすくなったことも、第二新卒の離職背景として挙げられます。第二新卒採用で重要なのは「キャリア安全性」つまり「この会社で働いて成長できる、スキルや市場価値が身に付く」といったキャリア機会を明確に伝えることです。

キャリア構築に強い意欲を持っているからこそ、どのような成長が実現しキャリアを築けるのか、具体的な例を示すことが有効です。

なお、ブラック企業を選んでしまうことへの恐怖心も根強くあり、未経験採用だからといって「未経験歓迎」「アットホーム」「頑張った分だけ成長できる」といった言葉を安易に使うのではなく、実際の働き方や評価制度をしっかり伝えることが求められます。

見栄えが良い情報だけが発信されていることへの警戒心も強く、採用のオウンドメディアを構築したりSNSを活用して複層的に、また手触り感や温度感のある情報発信をしていくことも採用を成功させるポイントです。


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