キャリア インキュベーション
荒井 裕之 代表取締役社長
【PROFILE】リクルートで広告事業、ネットワーク事業の営業マネージャーを経験。その後、キャリアデザインセンター(東証プライム)の創業に参画し専務取締役、関連会社社長を歴任。2000年、キャリア インキュベーションを創業。
日本は今、プロ経営者・CxOを求めています。大企業でも経営幹部を外部招聘する時代になり、プロ経営者やCxOの採用ニーズは高まるばかりです。
10年ほど前はプロ経営者というと、テレビに出てくるような著名人をイメージする時代だったと思いますが、今では知名度はなくとも素晴らしい活躍をされている人が多数いらっしゃいます。働き方への意識も変わってきました。
例えば、大企業の管理職における求人の人気が下がり、スタートアップや中堅・中小企業のCxOを狙う人が増えています。PEファンド投資先企業においてもプロ経営者・CxOの採用ニーズは活発ですし、事業承継に困っている企業も将来経営を任せられる人材を探しています。まさに、プロ経営者・CxOを目指す方にはチャンスが多くある時代が到来しているといえるでしょう。
「転職35歳限界説」はもう昔の話で40代や50代での転職もごく当たり前のものになっています。ただし、例えば大企業に入社し、一度も転職をせず、1社で30代半ばを過ぎるまで在籍し続けていると、その後の転職が難しくなる、という実情は意外と知られていないものです。
逆に、ヘッドハンターから声をかけられて、経験を積み上げずに何回も転職を続けると、いつの間にか声がかからない人材になってしまうケースも実は沢山あります。つまり、どのタイミングで、どのような経験を積むことが、自分の市場価値を高めていくのかを考えながらキャリアを積むことが非常に大事なのです。
本書では、日米大手PEファンドの代表に取材を行い、どのような人を求めているか、どのような人が活躍するのかを解説しています。実際に活躍中のプロ経営者・CxOにも取材を行い、どのようなキャリアで今の地位を獲得したのか、どのようなマインドや資質が必要か、に触れています。
「自分のキャリアを主体的に形成していきたい」「組織を、そして社会を変えていきたい」。そう考える人のキャリアを再考する一助となれば幸いです。7月下旬の発売以来好調で既に重版されました。是非手に取っていただきたいと思います。
荒井裕之・小杉俊哉 著
クロスメディア・パブリッシング
1,680円+税