厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2024年度の実質賃金は前年度から0.5%減少し、3年連続のマイナスとなったことが分かった。(文:日本人材ニュース編集部)

2024年度の現金給与総額は34万9388円(前年度比3.0%増)、基本給にあたる所定内給与は26万3381円(前年度比2.1%増)で、ともに増加したが、物価の上昇が大きく、実質賃金は減少した。
前年度比の推移
年度 | 現金給与総額 | 所定内給与 | 実質賃金 |
2020年度 | ▲1.5% | 0.2% | ▲1.1% |
2021年度 | 0.7% | 0.4% | 0.5% |
2022年度 | 1.9% | 1.1% | ▲1.8% |
2023年度 | 1.3% | 1.3% | ▲2.2% |
2024年度 | 3.0% | 2.1% | ▲0.5% |
企業間、世代間の賃金格差も生じている
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合わせて発表された2025年3月の実質賃金は前年同月から1.8%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。
現金給与総額は30万9059円(前年同月比2.3%増)、所定内給与は26万3102円(前年同月比1.4%増)。
毎月勤労統計調査の詳細はこちら
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r06/24fr/mk06fr.html
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2503r/2503r.html