DX取組企業の8割超はリスキリングに取り組んでいる

DX取組企業のリスキリング取組割合は8割超に上っていることが帝国データバンクが実施した「リスキリングに関する企業の意識調査」で明らかとなった。DX未取組企業のリスキリング取組割合は3割超にとどまっている。

DX

リスキリングについて、何らかの取り組みを1つ以上実施している企業(「取り組んでいる」企業)は全体の48.1%、「特に取り組んでいない」企業は41.5%だった。DXの取組状況ごとにみると、DXに取り組んでいる企業(以下、DX取組企業)のリスキリング取組割合は81.8%に上った。

【「DX取組」企業のリスキリング取組状況】
リスキリングに取り組んでいる 81.8%
特に取り組んでいない     15.0%
わからない          3.1%

一方、DXに取り組んでいない企業(以下、DX未取組企業。「取組意向あり」を除く)のリスキリング取組割合は32.2%にとどまった。この結果について帝国データバンクでは「DX推進とリスキリング取組状況の間で一定の相関がみられることが浮き彫りとなった」と指摘する。

【「DX未取組」企業のリスキリング取組状況】
リスキリングに取り組んでいる 32.2%
特に取り組んでいない     57.5%
わからない          10.3%

DX取組企業のうち、リスキリング取組内容上位はオンライン会議システム、BIツールなど「新しいデジタルツールの学習」56.8%、「eラーニング、オンライン 学習サービスの活用」35.3%の順となり、DX取組企業では日々の業務に直結する取り組みが上位に並ぶ。

一方、DX未取組企業(「取組意向あり」を除く)のうち、取組内容上位には、「経営層による新しいスキルの学習、把握」41.5%、「経営層から従業員に学習が必要なスキルを伝達」29.1%と経営層の学習に関連するものがあがった。

【DX取組企業のリスキリング取組内容 トップ3(複数回答)】
新しいデジタルツールの学習 56.8%
eラーニング、オンライン学習サービスの活用 35.3%
経営層による新しいスキルの学習、把握 35.2%

【DX未取組企業のリスキリング取組内容 トップ3(複数回答)】
経営層による新しいスキルの学習、把握 41.5%
新しいデジタルツールの学習 41.0%
経営層から従業員に学習が必要なスキルを伝達 29.1%

業種別にみると、リスキリング取組割合の上位3業種は、「広告関連」69.2%、「情報サービス」67.5%、「金融」62.1%だった。

同業種の企業からは、「DX事業を主軸にした事業部を作り投資を行っている」(ソフト受託開発、大阪府)、「画面共有による指導が一番効果があると考え、システム化、クラウド化によるレベル向上を毎年進めている」(ソフト受託開発、福岡県)などの声があがった。

【リスキリング取組割合の上位業種 トップ5】
広告関連    69.2%
情報サービス  67.5%
金融      62.1%
人材派遣・紹介 60.4%
パルプ・紙・紙加工品製造 55.1%

下位3業種は、「娯楽サービス」34.2%、「建材・家具、窯業・土石製品卸売」38.6%、「メンテナンス・警備・検査」39.2%だった。

同業種の企業からは、「リスキリングは必要に迫られた段階で検討。DX推進は現在考えられる以上の費用対効果が見込まれた場合に検討」(ガラス繊維・同製品製造業、福島県)など、DX推進の課題もともに聞かれた。

【リスキリング取組割合の下位業種 ワースト5】
娯楽サービス        34.2%
建材・家具、窯業・土石製品卸売 38.6%
メンテナンス・警備・検査  39.2%
繊維・繊維製品・服飾品製造 39.3%
繊維・繊維製品・服飾品卸売 39.4%

今後について帝国データバンクでは「在職従業員の世代や役割などを限定せず、業務変革とそれに関わるリスキリングを同時に進めていくことが重要」とした。

調査は、2022年9月15日~30日、全国の2万6494社を対象に実施し、1万1621社の回答を得た。

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