ブレインストーミングは、新たな発想を生み出すためのミーティング手法です。集団発想法やブレスト、BS法と呼ばれることもあります。ブレインストーミングで得られる効果は、1人では思いつかないアイデアを生み出せることにあります。ブレインストーミングの目的は、意見の収集や組織内でのコミュニケーションを活発にすることです。性別や立場の違う複数の人が集まることで、斬新なアイデアが生まれることを期待できます。
ブレインストーミングには4つのルールがあります。
1つ目はアイデアの否定・評価はNGということです。できるだけ多くのアイデアを持ち寄る場所にもかかわらず、出てきたアイデアに対して否定・評価をすると意見を出しづらくなります。
2つ目は、自由・ユニークさ重視することです。だれもが思ったことを自由に口に出せる雰囲気作りが大切になります。
3つ目は、質より量を意識してアイデアを出していくことです。完璧なアイデアをはじめから出せる人はいないため、頭をフル回転させながら、とにかくたくさんのアイデアを出すことが求められます。出てきたアイデアを精査するのは会議の最後でかまいません。
4つのルールの最後は、アイデアをまとめることです。出てきたアイデアを組み合わせて発展させることで、新しいアイデアを生み出すことも可能です。アイデアの質向上は最後のまとめでおこないます。
ブレインストーミングを実施する際の手順として、まずは目的選定からおこないます。自由なアイデアを出すには、明確な目的が必要となるからです。目的が具体的であるほど参加者はゴールをイメージしやすいため、多くのアイデアが生まれやすくなります。
続いて進行役(ファシリテーター)を選定します。進め方によって会議の雰囲気や結果が変わるため、人の意見を引き出すのが得意な人を選びます。進行役が決まればメンバーの選出をおこないます。人数が多いと意見を言い出しづらく、最後のまとめもしにくくなるため、5人以内の人数が推奨されています。
メンバーの選出まで終わればブレインストーミングの実施にうつります。ブレインストーミングをするための4つのルールを守りながら、できるだけ多くのアイデアを絞り出します。
ブレインストーミングを成功させるポイントは、制限時間の設定と偏りのない人選です。制限時間を設けることで、アイデア出しに集中することができます。人選については性別や年代、役職を分けることで、アイデアの偏りを防ぎます。