アントレプレナー

アントレプレナーとは、ビジネスを自らの手で立ち上げる起業家や事業家のことを指す言葉です。「間を取り持つ人」という意味のフランス語を語源としており、かつては貿易商や仲買人を意味する言葉として使われていました。その後、18世紀から始まる産業革命や欧米の経済人などによって、事業を切り開く人材を意味する言葉として世界的に使われるようになりました。似た意味の言葉として、社内起業家を意味するイントレプレナーやオンラインでのビジネスを主軸に事業を展開するインフォプレナー、事業の立ち上げと売却を繰り返す連続起業家を意味するシリアルアントレプレナーなどがあります。

起業家であるアントレプレナーが近年重要視されるようになった背景としては、日本的雇用システムの終焉やデジタル技術中心のビジネスモデルの拡大などが挙げられます。大手企業でも終身雇用を維持できなくなっている状況にあり、受け身な姿勢では働き続けることはできないため、主体的に事業に取り組める人材が求められています。

また、現代の経済活動に欠かすことのできないデジタル技術をビジネスに応用できる人材がアントレプレナーには多いため、新たな産業の担い手としても大きく注目されています。デジタル技術の発達により時代の流れが早くなっており、変化にうまく適応して事業の舵取りができる人材の需要が高まっています。

アントレプレナーのように自ら事業を立ち上げなくても、主体的に仕事に取り組めるアントレプレナーシップを持つ人材であるかどうかは、企業の採用で重要視されるポイントです。アントレプレナーシップは起業家精神と訳され、指示待ち人間にならず、自ら課題を見つけて解決に動くことができる主体的な姿勢のことを指しています。企業はアントレプレナーシップを持つ人材を採用することで、主体性のある組織作りをおこなえるため、新たなビジネスにも積極的に取り組めるようになります。

アントレプレナーシップを持つ人材の特徴は、目標や課題解決に向けてまわりを巻き込むことができる強いリーダーシップをそなえ、困難な状況でも心が折れないポジティブな思考を持ち、多角的な視点で物事を観察しアイデアを生み出す創造性があることです。自ら動ける人材がいることで、まわりに良い影響を与えることができます。

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