一般に投資信託といわれているものは、ファンドのことを指します。投資家から集められたお金はまとめられ、運用をおこなう専門家が株式、さらには債券などへ投資、運用します。運用による成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みになっています。ファンドと投資信託は同じ意味で使われることもあります。
運用の専門家による資金運用がされることが、ファンドに投資するメリットのひとつです。一般の投資家の場合は、知識が豊富ではない海外のマーケット投資については専門家に任せて投資可能なことが最大のメリットといえます。また、小口を集金してひとつのビッグ資金として運用するファンドは、多様な資産に分散投資できるため、リスクを最小限におさえられることが特徴です。
投資信託の運用を行う専門家のことを、ファンドマネージャーといいます。ファンドに投資する前に、運用方針をファンドマネージャーに確認しましょう。ファンドマネージャーは、投資家から集めた資産の運用をおこなうため、市場や銘柄の分析のほか、選定や組み入れ比率、売買のタイミングなどを検討します。一般的には投資信託会社などの運用会社に所属しており、個人投資家や金融機関、企業、公的年金などから預かった資金を運用することで利益を出す仕事をしています。
つまり、ファンドマネージャーは、投資家などから集めた資産の運用方針や、目的に沿ってファンドを作ります。ファンドに投資する場合は自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、ファンドマネージャーの運用方針を確認し、自分にとって最も適したファンドを選ぶことが大切です。
また、投資初心者は投資の流れや商品の種類、知っておくべき注意点を把握しておくことが重要です。ファンドを選ぶ際には、過去の実績を確認し、中長期で実績のあるファンドを選ぶことが望ましいでしょう。
さらに、投資にはリスクがつきものであり、株価変動リスクや損失が生じる可能性があるため、元本保証がない点にも注意する必要があります。
ファンドは多くの場合、個人でも気軽に参加しやすい金融商品であるため、初心者でも取り組みやすい点が特徴です。ただし、ファンドは専門家に任せっきりで自分自身で意見を反映させることが難しい点もあるため注意してください。