コロナ前後で働き方が変わった企業66.3%、コロナ禍は終わったとする企業は40.2%

コロナ前から働き方が変化している企業が66.3%に上っていることが帝国データバンクの「コロナ禍の終焉に関する企業アンケート」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

新型コロナ禍を経て、自社の働き方が新型コロナの流行前(2019年以前)と比較してどの程度変化したか聞くと、多少なりとも「新型コロナ前と異なる」とした企業は66.3%と7割近くにのぼった。

一方、「新型コロナ前と同じ状態(0%)」の企業は 30.7%と働き方がほとんど変わらない企業も一定数存在した。

【コロナ禍前と比べた働き方の変化】
全く異なる(100%異なる) 2.1%
8割程度異なる  7.3%
半分程度異なる 19.9%
2割程度異なる  37.1%
新型コロナ前と同じ状態(0%) 30.7%

企業からは「リモートワークや WEB 会議の環境が整備されたため、いろいろな働き方が出来るようになった」(機械・器具卸売)といった声があった一方で、「ほぼコロナ禍前と変わらない状態になった」(繊維・繊維製品・服飾品製造)や「屋外作業が中心の業務のため、働き方自体に大きな変化はない」(建設)といった声も聞かれた。

新型コロナが5類へ移行し、9カ月が経過したが、自社の企業活動を行ううえで、コロナ禍は終わったと感じるか聞くと、「コロナ禍は終わった」とする企業は 40.2%と4割にとどまった。

【コロナ禍の終焉】
コロナ禍は終わった 40.2%
どちらとも言えない 27.7%
コロナ禍は続いている 31.3%
分からない     0.8%

企業からは、「客先への訪問禁止などはなくなり、設備投資再開の動きも活発になるなど引き合い自体は多い。事業への直接的な影響としてのコロナ禍は『終わった』と言える」(機械製造)といった声がある一方で、「周囲に感染者が出ているため、まだ終わったとは言い難い」(建設)、「観光バス事業においては、稼働水準がコロナ前にはまだ至っていない」(運輸・倉庫)といった声が寄せられた。

また、企業規模別に「コロナ禍は終わった」とする企業をみると、「大企業」は 50.7%と5割に達した。「中小企業」は38.8%、そのうち「小規模企業」は36.0%となり、「大企業」とは10ポイント以上の差が表れた。

調査は、2024年2月9日~14日、全国の企業を対象にインターネットで実施し、1266社の有効回答を得た。

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