先輩より就職活動が「厳しくなる」と考える学生は38.5%で「楽になる」を上回っていることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)の実施した「2024年卒 就職活動準備期間の心境調査(2022年11月実施)」で明らかとなった。
先輩と比較して今年の就職活動が楽になるか、厳しくなるかと聞いたところ、「(かなり+多少)厳しくなる(38.5%)」と考える学生の割合が「(かなり+多少)楽になる(10.4%)」と考える学生の割合を大きく上回った。ただし、約半数の学生は「変わらない(51.2%)」と考えている。
文理別でみると、文系のほうが「厳しくなる」と考える割合が高い。
【先輩と比較して今年の就職活動は?】
かなり楽になる 0.9%
多少楽になる 9.5%
変わらない 51.2%
多少厳しくなる 30.0%
かなり厳しくなる 8.5%
楽になると考える理由では「企業がコロナ禍での採用活動に対応してきているから(66.6%)」が最も高い割合で、厳しくなると考える理由では「採用選考が早期化しているから(54.4%)」や「景気が悪い(悪くなる)と思うから(40.7%)」の割合が高かった。
11月までにインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことがある学生に「参加したことで、その企業の志望度が上がった理由」および「志望度が下がった理由」を聞いたところ、「上がった理由」で最も高い割合だったのは「社員や人事の印象(57.9%)」だった。2番目は「職場の環境や雰囲気(54.6%)」、3番目は「働くイメージがわいた(51.4%)」で、上位3つは半数以上の学生が志望度が上がった理由に挙げている。
一方、「志望度が下がった理由」で最も高い割合だったのは「自分に合ってないと感じた(39.4%)」だった。「社員や人事の印象(23.9%)」「職場の環境や雰囲気(20.1%)」もぞれぞれ比較的高い割合だった。
【インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことで志望度が上がった理由】
社員や人事の印象 57.9%
職場の環境や雰囲気 54.6%
働くイメージがわいた 51.4%
仕事の内容 49.9%
自分に合っていると感じた 44.5%
【インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことで志望度が下がった理由】
自分に合っていないと感じた 39.4%
社員や人事の印象 23.9%
職場の環境や雰囲気 20.1%
働くイメージがわかなかった 18.1%
仕事の内容 16.1%
調査は、2022年11月7日~15日、2024年卒業予定の全国大学3年生及び院1年生を対象にWeb上のアンケートフォームで実施し、1345人の有効回答を得た。