人材採用動向レポート

【コンサルティング分野の中途採用】専門性の高い中堅・小規模ファームは着実に業績伸ばし、優秀層を採用

日本人材ニュース

リネアコンサルティング
大森 崇 代表取締役社長

コロナウイルスのパンデミックは世界経済に大きな打撃を与え、多くの国で景気後退が不可避な状況です。内閣府が8月に公表したGDPは年率換算27.8%減で、石油危機やリーマンショックを上回る下落です。

コンサルティング業界も影響は大きく、新規受注が大幅に減るなど先行きの不透明感が増していますが、金融や公共の大型IT案件、運用・保守サービス、リスク管理など特定の領域は案件が増えており、今後は再生案件やM&Aなどのニーズが増えていくと考えています。

各社の業績を見ると、昨年度後半にコロナの影響を受けたものの、好調だった前半の恩恵を受け、それなりの数字で着地しましたが、4〜7月に新年度を迎える多くのファームは期初から厳しい状況が続き、採用抑制につながっています。

おそらく、秋から冬にかけては採用抑制だけではなく、オフィスの移転や大幅な人員削減などを実施する企業も出てくると思います。

この環境下でも需要が高いのは、IT人材、事業化まで見据えたDX関連、リスク関連、事業再生領域の経験者などで、特需的なSAP人材の枯渇感も続いています。若手のポテンシャル採用やシニア層の採用は減っていますが、即戦力の30~40代のコンサルタント経験者は厳選した上で採用を継続しています。ただし、アサインできる案件がなければグローバルの採用承認が下りない企業もあるようです。

注目すべきは専門性の高い中堅・小規模ファームです。この環境下でも着実に業績を伸ばし、人材紹介会社などを活用することで、今まで苦労していた優秀層の採用を実現しています。大手ファームに人材が一極集中していた状況が是正されつつあります。

コロナで世界経済が停滞し、世界的にナショナリズムが高まる中、我々を取り巻く環境はもちろん、世の中の在り方や常識が一変しました。採用を成功させるには、企業自体がニューノーマルに適した新しい在り方を確立できるかどうかに掛っていると思います。危機をチャンスと捉え、自ら変容できるかどうかが求められています。

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