【金融分野の中途採用】若手を中心にフィンテック・AI関連のスタートアップへの転職希望が目立つ

金融分野の中途採用

アンテロープキャリアコンサルティング
小倉 基弘 代表取締役

【PROFILE】上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て、建築関連の商社を設立。約7年の事業経営後、キャリア形成に関連する起業を目指して、人材エージェントにて4年間経験。2002年、アンテロープキャリアコンサルティングを設立。

当社への求人依頼は昨年比で大きく伸びており、その理由として次の4つのキーワードが挙げられます。

1つ目は「オルタナティブ」です。多くのファンド(VCや不動産リート含む)が資金をシフトさせており、新規参入するファンドのチームビルディングに伴う採用も増えています。

2つ目は「フィンテック」です。業務効率化や資産運用へのテクノロジー活用のために、大手の金融機関や運用会社が積極的に専門人材を採用しています。フィンテック関連のスタートアップの登場で投資が集まり、人材採用も活発になっています。

3つ目は「コンプライアンス」です。コインチェック社の事件以降、コンプライアンス強化のための法務職求人が出ています。金融業に参入するITのプラットフォーム企業からも同様の求人ニーズがあります。

4つ目は「グローバル」です。海外事業を強化している大手金融機関でも高い英語力を備える人材はそれほど多くありませんので、特に法人向けクロスボーダー案件に携わる求人では、帰国子女や若いうちから英語力を鍛えている候補者が採用されています。

候補者の最近の変化として、投資銀行・大手証券会社の投資銀行部門の人気にやや陰りが見られます。独立系のM&Aファームが増え、競争環境が激しくなっていることもあるようです。

一方、若手を中心にフィンテック・AI関連のスタートアップへの転職希望が目立っています。こうしたスタートアップは理系(統計数理・データマイニング)や高学歴の起業家が多く、近いバックグラウンドを持ちコンサルティング会社や投資銀行で働く人たちが集まってきています。ストックオプションを得て上場を果たせば高額な報酬を得られる点もチャレンジングな環境を求める人には魅力です。

また、企業風土や方針などを慎重に見極めようとする候補者が増えています。正確な社内情報(ハラスメントのようなネガティブ情報含めて)・入社後のキャリアパスを正しく伝えるという透明性が欠かせなくなっています。

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小倉基弘

アンテロープキャリアコンサルティング 代表取締役/上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て、建築関連の商社を設立。約7年の事業経営後、キャリア形成に関連する起業を目指して、人材エージェントにて4年間経験。2002年、アンテロープキャリアコンサルティングを設立。

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