人材育成

ビジネス能力検定(ジョブパス)とは?取得メリットはあるのかを解説

ビジネス関連の資格にはさまざまなものがありますが、なかでも最近注目されているのが「ビジネス能力検定」。最近では、社内研修などで取り上げる企業も増えてきてています。こういうと、一体どんな資格なのか興味がでてきた人も多いのでは?そのビジネス能力検定についてご紹介しましょう。(文:日本人材ニュース編集部

ビジネス能力検定とは?

ビジネス能力検定の正式名称は「ビジネス能力検定(B検)ジョブパス」。1995年、文部科学省の後援で、社会人としての仕事能力を客観的に評価する検定試験として生まれました。

大学での就職活動サポートや新入社員向けの研修に活用されていたのですが、2013年には社会状況の変化に合わせて改訂。新たな等級を設定し、実務リーダーまでを網羅する検定試験となり、ジョブパスという新しい名称で再スタートを切りました。

文部科学省の後援を受けているので、取得すれば履歴書に書ける資格となります。就職や転職の際には有利になりますし、ジョブパス1級ともなれば実務リーダーとしての総合的な能力を保証されたということですから、社内での評価も高まるはず。

1995年から2015年までに、100万人以上ものビジネスパーソンが受験しています。

ジョブパスで求められるビジネス知識は?

ジョブパスの内容は、あらゆる職種や業種で共通して必要とされる基礎的な知識となっています。

具体的には「顧客」「品質」「納期」「時間」「目標」「協調」「改善」「コスト」という8つの項目を中心に、ビジネスマナーの初歩から、プレゼンテーション、マネジメントなど、実務的な作業に踏み込んだ問題まで幅広く出題され、ビジネスパーソンとして必要な能力が総合的に評価されます。

ジョブパス3級は、新入社員に求められる基礎能力を評価。ジョブパス2級は、入社2~3年目程度のビジネスパーソンを対象に、実務で求められる実践的な能力を評価。

そしてジョブパス1級は、入社5年目以上のビジネスパーソンを対象に、実務リーダーとして求められる総合的な能力を評価します。

ジョブパス3級・2級

ジョブパス2級と3級は、毎年7月と12月にマークシート方式で行われています。そのほかに、パソコンを使って回答するCBT(Computer-Based Testing)方式の試験が、毎月開催されています。

ただ、CBT方式であっても、自宅で受験するわけにはいきません。決められた会場に行って、設定された時間に従って受験することになります。

ペーパー方式でもCBT方式でも難易度に差はありませんが、CBT方式ならその場で合否判定を受けることができます。ペーパー方式は郵便やコンビニ端末での出願ができますが、CBT方式は公式ホームページからのインターネット出願のみとなります。

育児・介護休業法に関する記述の正誤の組み合わせとして、適切なものを選択肢から 選べ。
①労働者が子育てや介護をしながら働き続けられるよう、仕事と家庭の両立を目指 し制定された法律で、育児や介護のための休業の取得が認められている。
②休業中に雇用保険による介護休業給付、育児休業給付が支給されるほか、会社が 所得補償することも義務付けられている。
③5歳未満の子供を養育する労働者の場合は、所定外労働時間の免除や短時間勤務 労働が認められている。
④男性も育児休業を取得しやすいよう、パパ・ママ育休プラスが設けられている。

ビジネス能力検定過去問より

ジョブパス1級

ジョブパス1級は、すべての回答が記述式になります。そのためペーパーでの試験は行わず、CBT方式のみでの実施となっています。

試験は毎年9月と2月に実施。データから利益率を導き出すような計算問題もあるので、計算機の持ち込みが可能になっています。

出願は公式ホームページからのインターネット受付のみ。全問が記述式問題のため、受験から合否判定までは1ヶ月程度の時間がかかります。

3級, 2級1級
学習範囲新入社員~3年目レベル実務リーダーレベル
試験方式CBT方式記述式
試験日7月, 12月9月, 2月

ジョブパスを取得するメリットは?

ジョブパスを取得するメリットはビジネスにおける幅広い知識を証明できるということです。
ビジネスマンとしての能力はマネジメントのスキルや財務知識など幅広いスキルや能力が求められます。
しかし、そのスキルや能力は数字として測れるものではありません。
ジョブパスは数字では測るのが難しいビジネスマンとしてのスキルを持っていることを証明するために役立てることができます。

役立つのは1級のみ?

結論から言うと、役立てたいシーンによって変わってきます。
3級~2級で得られるビジネススキルは新入社員~3年目程度の若手に求められるようなビジネススキルになります。
例えば、目的が昇進である場合に2級を取ったとしても、若手で知っておきたいビジネススキルを取得している証明にしかならないので昇進の材料にはなりづらいです。
しかし、新卒採用であれば学生ながらビジネススキルを得ている証明になるので、採用のプラス材料として考えられることも多いです。
利用したいシーンによって、3級でも役立つシーンはあるので自分が利用したいシーンを考えてどの級を取得するか考えてみて下さい。

まとめ

ジョブパスは、社会人としての一般常識から、電話やメールなどに対応するコミュニケーション能力、キャリアマネジメントなど、幅広い項目で総合的な能力を判定する試験です。そのため、受験に向けての勉強が実際のビジネスシーンで役立っていると感じることも多いでしょう。

また、資格として認定されることで、自信を持って仕事に臨めるという心理的な利点も。キャリアアップを目指すなら、ぜひ取っておきたい資格です。

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