【建設分野の中途採用】求職者の中心は35~44歳の中堅からベテランの建設技術者

建設分野の中途採用

ヒューマンタッチ(現ヒューマンリソシア)
髙本 和幸 代表取締役

2016年2月の「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は4.71倍(前年同月比+0.48ポイント)となり、建設業各社にとって人材確保が非常に困難な状況が続いています。

建設技術者は絶対的に不足しており、建築施工管理技士、土木施工管理技士等の施工管理系の有資格者だけではなく、資格のない実務経験者へのニーズも非常に高い状況が続いています。

建設投資は、2020年の東京オリンピックまでは民間投資に支えられて拡大基調で推移すると考えられ、建設技術者への高い採用意欲は当面継続すると予測されます。

土木分野では、老朽化した社会インフラ(道路、橋梁、トンネル等)の維持管理が重視される時代へと急速にシフトしていくと考えられ、橋梁やトンネル等の点検や維持管理のスキルをもった技術者へのニーズが高まりそうです。

建築分野では、住宅がフローの時代からストックの時代へと変わり、マンションの維持管理や住宅リフォーム分野の技術者へのニーズが高まりそうです。

また今後は、建築分野のBIM (Building Information Modeling)、土木分野のCIM (Construction Information Modeling)といった、ICTを活用した施工に対応できる技術者へのニーズも高まることが予測されます。

求職者の中心は、35~44歳の中堅からベテランの建設技術者です。給与アップだけでなく、より良い労働環境(残業や休日出勤が少ない等)を目指して転職する人が多くなっています。また、UターンやIターン等で、地域限定で転職先を探している求職者も多く見られます。

女性の求職者はまだ少数ですが、今後は女性らしい感性が重要になる住宅設計を中心に増加するのではないかと考えられます。20代後半~30代前半の若手の求職者は、潜在的転職希望者が多数存在すると考えられ、企業が採用条件を緩和して未経験者を採用する動きが進むと、顕在化してくるのではないかと思われます。

企業が採用を成功させるためには、社内育成体制を整備して、業務経験の浅い人材・異業種の未経験者まで採用条件を緩和することが重要になると考えられます。

さらに優秀な人材を獲得するために、労働環境の整備(給与アップ、休日増加、残業削減、作業環境の改善等)を行うと同時に、3次元設計技術やクラウド・コンピューティングと連携したタブレット端末、人工知能やロボット技術等を活用したワークスタイルを実現することが、中長期的な取り組みとして重要になってくると考えられます。

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