2023年に転職した人の平均年齢32.4歳、建設業界では「2024年問題」を受け、年齢問わず人材確保が急務

2023年に転職した人の平均年齢は32.4歳だったことが総合人材サービス会社であるパーソルキャリア(東京・千代田、瀬野尾裕社長)の実施した「転職成功者の平均年齢調査」で分かった。2022年の平均年齢と比べ0.2歳の上昇となる。(文:日本人材ニュース編集部

2023年に転職した人の平均年齢は32.4歳となった。男女別にみると、男性は33.3歳、女性は30.8歳となり、2022年と比較すると男女ともに0.3歳上昇した。

転職成功者の内訳を年代別に見てみると、「20代後半」が最も高く、それに「30代前半」が続くという結果は前年と変わらなかった。

【転職成功者の年代別割合】
24歳以下 10.7%(前年9.2%)
25~29歳 37.9%(同40.6%)
30~34歳 23.9%(同23.6%)
35~39歳 12.7%(同12.8%)
40歳以上 14.9%(同13.9%)

年代別に占める割合の上昇幅が最も大きかったのは「20代前半」で1.5ポイントアップ、それに「40代以上」が1.0ポイントアップで続く。また、「30代前半」は0.3ポイントアップした。

一方、「20代後半」は2.7ポイントダウンし、「30代後半」は0.1ポイントダウンとなった。

なお、転職成功者数はすべての年代で増加している。全体では前年から124.2%アップしており、特に「20代前半」は144.9%と最も増加率が大きく、それに「40代以上」が133.0%で続いた。

転職成功者の年代別割合を職種別で見ると、「建築/土木系エンジニア」は、「20代前半」が前回の11.7%から14.5%へと最も増加し2.8ポイント増となった。これについてパーソルキャリアは「建設業界では“2024年問題”を受け、年齢問わず人材確保が急務となっている。そのなかでさらに、新卒採用に苦戦する企業が、第二新卒・若手人材の獲得に積極的に乗り出している」と指摘。

【建築/土木系エンジニア 転職成功者の年代別割合】
24歳以下 14.5%
25~29歳 35.8%
30~34歳 20.9%
35~39歳 11.4%
40歳以上 17.4%

「金融系専門職」は、「40代以上」が前回の18.7%から28.2%へと最も増加し9.5ポイント増となった。この背景についてパーソルキャリアは「新NISAの開始などを受け、即戦力人材の採用ニーズが高まっている」とした。

【金融系専門職 転職成功者の年代別割合】
24歳以下 4.21%
25~29歳 33.0%
30~34歳 18.5%
35~39歳 16.1%
40歳以上 28.2%

全12職種のうち、「40代以上」の転職成功者の割合が25%を超えたのは、「金融系専門職」(28.2%)、「企画/管理系」(25.8%)、「コンサルタント/不動産専門職」(25.7%)だった。

調査は、2023年1月~12月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソンを対象に実施し、約5万件の有効回答を得た。
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合がある。

その他の人材採用や人事関連の記事はこちら

【あわせて読みたい】

インソース
アクセスランキング
広告掲載のご相談
PAGE TOP