企業価値を高めるための人材採用、社員教育や組織開発などをスピーディーに実践していくためには支援サービスをうまく活用していく必要があり、HRサービス各社の業績が拡大している。HRサービスの主な上場企業の業績を調べた(編集:日本人材ニュース編集部)
HRサービスの主な上場企業の業績(2023年12月~2024年2月が期末の企業)
産休・育休後に望むキャリアに復帰できた女性は15%
ユニークピースが子どもがいる20〜59歳の女性を対象に実施した「ママのキャリアに関する意識調査」によると、出産や子育てによる休職後に現在職場復帰している人は53.4%だった。「自身の望むキャリアに復帰できている」は15.2%にとどまり、「仕事に復帰したいが復帰できていない」人も30.5%。職場復帰後の理想年収は平均495万5000円で、理想年収に対して「現在の年収が低い」と回答した人が70.2%となっている。
男性の育休期間が二極化
マイナビが子どもがいる正社員800人に聞いた育休実態調査によると、男性の育休取得日数は「1カ月〜半年未満」(28.0%)で最多。一方で「5日以内」(18.5%)、「2週間未満」(14.5%)と短期間の男性も多い。育休のハードルとして「収入減少」を挙げた人は19.4%。育休取得者のうち26.3%が「育休中も給付金があり、収入がゼロになるわけではない」と知ったことが取得のきっかけになったと回答した。
25年卒採用がうまく進んでいない企業が約4割
ジェイックの新卒採用活動調査によると、25年卒の採用進捗状況は「計画よりうまく進んでいない」(38.0%)、「まだわからない」(34.0%)、「計画通りに進行している」(27.0%)、「計画より順調に進行している」(1.0%)だった。採用課題には「母集団形成」(55.0%)、「自社に合う学生の接触/応募が少ない」(47.0%)、「採用部門の人手不足」(23.0%)、「内定辞退」(18.0%)、「採用部門の予算不足」(10.0%)などが挙がっている。