大手企業の2024年春季労使交渉の回答・妥結額は前年比5.58%増となる1万9480円となったことが経団連の集計で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部)
従業員500人以上の主要22業種大手244社の集計によると、2024年春季労使交渉の回答・妥結額平均は1万9480円で、前年比5.58%増加した。
製造業平均は1万9920円(前年比5.85%増)、非製造業平均は1万8168円(同4.85%増)だった。
業種別に増減率をみると、すべての業種で前年比が増加した。前年と比べ増加幅が大きかった業種は「鉄鋼」(3万7528円)で12.04%増、「機械金属」(2万2633円)で6.85%増、「造船」(1万5470円)で6.07%増などだった。
【業種別 春季労使交渉の回答・妥協額 上位10業種】
鉄鋼 3万7528円(前年比12.04%増)
建設 3万1384円(同5.85%増)
機械金属 2万2633円(同6.85%増)
非鉄・金属 1万9445円(同6.02%増)
航空 1万9262円(同5.67%増)
繊維 1万8352円(同5.46%増)
自動車 1万8067円(同5.24%増)
食品 1万7981円(同5.11%増)
電機 1万6648円(同4.72%増)
化学 1万6615円(同4.75%増)
※「電機」、「建設」は従業員平均の数値を含む
※回答・妥結額は、定期昇給(賃金体系維持分)等を含む
※21業種151社(61.9%)の回答を把握しているが、うち62社は平均金額不明などのため集計から除外