【著者が語る】ビジネスパーソンの未来をつくるリスキリングの本

ミライストラテジー
渡辺 博之 代表

ミライストラテジー
渡辺 博之 代表

【PROFILE】1970年3月生、1992髙島屋入社。1996年人事部 採用・教育・労務・政策など人事全般を経験。2012年企画本部関連事業グループ長:連結決算・株主総会・IR事務局長、グループ経営戦略策定。2016年アール・ティ・コーポレション(飲食企業)代表取締役社長に就任、年商約100億円、過去最高益8億円達成。2019年JR名古屋髙島屋食料品部長として、年商約350億円、投資規模約20億円の大規模改装をリードし完遂。2021年経営と人事のコンサルタントオフィス「ミライストラテジー」設立。

VUCA(不確実性の高い)時代、自律的な人材が求められている!などと言われ、相当の年月が経っていますが・・・、果たして、ビジネスの現場では「自律的人材の育成」がどの程度実践されているでしょうか。

ビジネスパーソンの日常は「やらなくてはならない仕事」で溢れています。多くの現場ではそのための(実務)スキルを高め、その仕事をより多く、より早くこなすための「育成」が最優先すべき課題とされているのではないでしょうか。

一方でVUCA時代とは、そうした「いま必要とされている能力」が将来的には無用となってしまう可能性を示唆しています。

現代、日本の社会では、自律的であることを望んでいるはずが、他律的な(指示された通りの)仕事を求めるといった「矛盾」が蔓延していて、不確実な未来への対応が後手に回っているのです。

私は、1社でも多くの企業(ビジネスパーソン)にこうした課題に対する「気づき」を持っていただくことを目的にこの本を執筆しました。

2006年に経産省が提唱した「社会人基礎力」は、ビジネスの場面で「人に求められる普遍的なスキル」を端的に示しています。どんな未来が訪れても、また人生100年時代に長期化するキャリアを考えるうえでも、学び続け、スキルアップし続ける価値のある、まさに「基礎のスキル」が整理されています。

本書では、むしろベーシックであるが故に教わる機会の少ない、この「基礎力」に焦点をあて、その「学び方」や「学び順」の解説をさせていただきました。

今日を生きる実務のスキルは大切です。しかし、未来を生きる基礎のスキルも同じくらい、いやVUCA時代にはそれ以上に大切なスキルなのです。

本書をお読みいただいた方々が、基礎力の重要性と習得術を学び、そのことが「企業」にとっても、「個人」にとっても将来に向けた有効な備えとなること、そして、それが少しでも「日本社会の未来」の活力に繋がっていくことを心より願っています。

ビジネスパーソンの未来をつくるリスキリングの本

渡辺博之 著
ごきげんビジネス出版 ブランディング
1,400円+税

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