
DRIX
長谷川 優 代表取締役
【PROFILE】2014年インフラトップ(DMM.com Group)を創業。WEBCAMP事業で人材紹介部門を立ち上げ、革新的な転職支援サービスを構築。多くの受講生を転職成功へ導き、ITエンジニア採用の課題解決に貢献。2020年、取締役兼CPOとして教育事業、人材事業を統括。組織戦略や採用、育成に従事し事業推進を行う。2021年、DRIXを創業し、人材紹介とRPO事業を展開。上場企業から急成長企業まで、採用支援を上流から行い、4社が上場を達成。主要採用媒体(ビズリーチなど)を含む15媒体とパートナーシップを結ぶ。
近年のIT分野の中途採用市場は、AIの急速な普及やDX投資の継続を背景に、高い採用需要が続いています。特にSaaSやAI領域では、エンジニアだけでなく、事業を前に進める専門人材の採用競争が一段と激しくなっています。
一方で、「人数を採る」採用から、「事業成長に直結する人材を厳選して採用する」採用へと、企業の考え方も変化しています。
求職者側では、年収や知名度だけで企業を選ぶ傾向は弱まり、事業の成長性やプロダクトへの共感、経営陣との距離感、キャリアアップの可能性などを総合的に判断するケースが増えています。
また、AIを活用して企業情報や口コミ、社員の発信まで調べたうえで応募を判断することが一般的になりました。そのため、採用広報の重要性はこれまで以上に高まっています。求人票だけでは伝わらない企業文化や事業の魅力を継続的に発信している企業ほど、候補者から選ばれやすい傾向があります。
企業が採用を成功させるためには、「採用活動そのものを競争力」と捉える視点が欠かせません。採用は人事部門だけで完結する業務ではなく、経営陣や現場社員を巻き込んだ全社的なプロジェクトへと変化しています。
候補者は面接を通じて、仕事内容だけでなく、事業の方向性や一緒に働く人、組織の価値観まで見極めています。だからこそ、採用広報・面接・選考スピードを一貫して設計し、候補者体験を高めることが重要です。
AIによって採用業務は効率化されますが、最終的に候補者が入社を決断する理由は、「この会社、この人たちと働きたい」と感じられるかどうかです。情報が溢れ、AIによって企業比較が容易になる時代だからこそ、企業が発信すべきなのは、他社にはない「らしさ」です。
事業への想いや価値観、働く人の魅力まで一貫して伝えられる企業ほど、候補者から選ばれる存在になっていくでしょう。












