リスケとは英語のリスケジュール(reschedule)の略称で、「スケジュールの再調整」や「予定の変更」という意味があります。ビジネスの場で使用するリスケは、事前に決まっていたスケジュールを変更する際に使用される言葉です。リスケはもともと金融業界で使用される言葉で、借金などの返済日を変更・延期する際に使用されます。日程を変更するという意味としては同じですが、ニュアンスが違うため使い方に注意が必要です。
大前提にスケジュールはリスケしないのが基本ですが、やむを得ずリスケが必要になるシーンもあります。リスケをする際は「リスケ」が略語であることを念頭に置き、相手を見極めて使用することが大切です。特に取引先や上司、先輩など目上の人にリスケをお願いする場合は、「リスケ」という言葉を使わないようにしましょう。「リスケ」は略語であるため、相手に軽い印象を与える可能性があります。リスケを使うなら、同僚や部下に限り使用するのが望ましいです。
リスケを電話以外の方法で伝える際にも注意が必要です。リスケを伝える方法は基本的に電話で直接するものですが、担当者に電話が繋がらないこともあります。この場合、先にメールでリスケを連絡しておき、担当者に電話がつながるまで連絡するのが大切です。すぐに電話でリスケが伝えられた場合も、リスケした日程を文面で残せるよう、確認のメールを入れておきましょう。
リスケする注意点として、リスケした日程は必ず守ることが基本です。リスケすると相手にも予定を組み直さなければならず、迷惑をかけてしまいます。何度もリスケをお願いするのは失礼なうえ、信用を損なう可能性もあるため注意が必要です。また相手にリスケをお願いする際は、相手に候補日をいくつか提示して選んでもらうようにします。自分の都合で日程を決めるのではなく、最終的に相手にスケジュールを決めてもらいましょう。
リスケはスケジュール変更以外のシーンでも、商品の受発注の際に数量の変更があったときに使用します。また商品開発などで商品のデザインに変更があったときにも、リスケと表現します。リスケは同じ言葉であっても、使用するシーンによって意味合いが異なる言葉です。リスケを使う場面として適切であるか、リスケを使うことで失礼にあたらないか、十分に気をつけて使用しましょう。