離職票

離職票とは、会社を退職した人がハローワークで失業保険給付を申請する、または求職の申し込みをする際に必要になる書類です。正式名称は「雇用保険被保険者離職票」といいますが、一般的には「離職票」と呼ばれています。

離職票は会社を退職したら自動的に発行されるものではなく、離職票を希望する人のみに、会社がハローワークに申請して発行される書類です。会社を退職後に失業保険給付を申請します。または、ハローワークで求職をする予定がある場合は、必ず離職票の発行を希望しましょう。

退職したあとすぐに働き始める人でも、入社前の内定取り消しや、入社予定の会社が倒産する可能性はゼロではありません。退職前に転職先が決まっている人も、離職票を事前に依頼しておくほうが安心です。

【離職票を受け取るまでの流れ】
1.会社に退職の意向を伝えた後、会社に離職票の発行を希望します。
2.会社が「雇用保険被保険者資格喪失届」と「雇用保険被保険者離職証明書」の2種類の書類を用意し、ハローワークに送付します。
3.ハローワークで離職票が発行され、会社へ離職票が送られます。
4.会社から退職者に離職票が送付されます。

離職票は退職後すぐに受け取れるわけではなく、退職後から10日ほどで送付されます。もしも離職票の送付を希望しているにも関わらず、2週間ほど経っても送付されなければ、会社に問い合わせをしてください。処理漏れや遅れが発生しているかもしれません。離職票が届かないまま放置してしまうと、失業保険給付日数に影響します。また本来もらえるはずの失業保険給付が受け取れなくなるケースもあるため、注意が必要です。

「退職証明書」は、会社を退職したあとに受け取る書類です。勤めていた会社を正式に退職したことを証明するための書類で、転職先に提出します。失業給付を申請する際、離職票の代わりに退職証明書を用いることはできません。

万が一離職票を紛失してしまった場合でも、退職した会社に希望すれば再度発行してもらえます。ただし手続きに時間がかかるため、失業給付の額や給付期間に影響しないよう速やかに依頼してください。また退職後に離職票が必要になった場合も、退職した会社に希望すれば発行可能です。離職票は公的文書に当たる書類のため、手元に届いたら失くさないよう大切に保管しましょう。

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