swot分析とは、自社の事業の現状を把握するための事業分析ツールです。Strength（強み）、Weakness（弱み）、Opportunities（機会）、Threats（脅威）の4つの項目で事業を分析することから、単語の頭文字を取って「swot分析」と呼ばれています。
事業計画や戦略を立てる際は、自社の現状を把握することが重要です。さらに競合企業や市場についてなど、自社を取り巻く内部・外部両方の要素も把握・分析しなければなりません。これらの要素を4つの項目に整理して、分析できるようにフレームワーク化したものがswot分析です。
自社のブランド力や価値・品質などを「内部環境」の要因とし、自社に関わる競合や法律、市場トレンドなどを「外部環境」の要因とします。それらを以下のswot分析の4つの項目に整理して分析を行うことで、戦略方針を明確にし、説得力のある事業計画書作成に効果的です。
- Strength（強み）・・自社の強み、得意なこと
- Weakness（弱み）・・自社の弱み、苦手なこと
- Opportunities（機会）・・市場変化でプラスになること
- Threats（脅威）・・市場変化でマイナスになること
swot分析は事業計画立案や戦略策定以外に、事業の改善点発見や、将来的なリスク回避にも役立つ分析ツールです。事業に滞りが生じたときなど、どこから改善したらよいのかわからないこともあります。事業の現状をswot分析の項目に整理すれば、滞りの原因や問題点の洗い出しが可能です。また外部要因の分析をすることで、リスクになりえる事柄を先回りして把握することもできます。
swot分析のやり方は、1．内部環境を強みと弱みに整理して分析、2．外部環境を機会と脅威に整理して分析、3．内部環境と外部環境を整理したら、それぞれの要素をかけあわせて「クロスswot分析」を行う、以上の3工程になります。
クロスswot分析は自社の内部環境と外部環境の強みと弱みをかけあわせることで、4つの戦略を打ち出せる方法です。社内・社外の現状を客観的に捉えられ、理解を深められるのがクロスswot分析のメリットといえます。ただし項目に振り分けにくい要素もあるため、swot分析は万能の分析ツールとはいえません。自社の現状を把握するためのツールとして活用するのがよいでしょう。
