ワークショップ

ワークショップとは、参加型の教育学習の場のことです。与えられた課題に対して、参加者同士が意見を出し合います。業務遂行や目的達成のために、共同で課題解決に取り組みます。

近年では、企業の研修スタイルのひとつとして採用されることも多いです。チームとしてどのように課題に取り組めばよいかを体験、言語化する貴重な機会となります。実際のワークショップでは進行役と、意見を交わす役に分かれて進めます。円滑なコミュニケーションをおこなうために否定的な意見を制限するなど、一定のルールを決めておくのが効果的なワークショップにするためのコツです。

一般的な研修のスタイルとしては、セミナー形式でおこなわれます。セミナー形式は、講師から一方的にノウハウや知識を共有していくスタイルです。セミナー形式でも対話型にすれば、ある程度のコミュニケーションは取れますが、ワークショップ型にすることで、参加者の主体性をより引き出すことを可能にします。ワークショップ型の研修は年代を問わず効果を発揮するため、新入社員研修から管理者研修まで幅広い年代・階層の研修に採用されています。

ワークショップは体感を重視した研修スタイルであり、より深い理解を得られることがメリットです。「知っている」を「できる」にするのがワークショップの目的ともいえるでしょう。基本的には参加者それぞれの意見を否定しないというルールの元で進めるため、さまざまな意見を受け入れるトレーニングにもなります。

ワークショップのデメリットは、参加者が同年代や同階層になりやすいため、知識をより深めることには向いていない点です。専門家を招いてセミナー型の研修をすればデメリットが補えるため、研修をプログラムする際は、セミナー型とワークショップ型をバランスよく採用することが推奨されます。

ワークショップの注意点として、満足感を得られて終了してしまう恐れがあります。限られた時間のなか、チームで課題解決に取り組み目標を達成すれば満足感を得られます。しかし研修が終わればメンバーは離ればなれになるため、絆もその場限りになってしまいます。

研修で得られたことを現場で活かせるよう、その場で課題解決にいたる要因の確認まで実施する必要があります。どのようにしたら現場の従業員とも再現できるのか、課題解決の方法を言語化して共有するなどアフターフォローが大切です。

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