約1割の企業で新卒採用業務に生成AIを利用、学生の生成AI利用には7割の企業が肯定的

新卒採用に関する業務で生成AIを利用している企業は約1割だったことが、ベネッセホールディングスとパーソルキャリアの合弁会社であるベネッセ i-キャリア(東京・新宿、乾史憲社長)の「企業の新卒採用における生成AI(ChatGPT等)利用実態」に関する調査で明らかとなった。

ベネッセ i-キャリアの顧客企業を対象に、新卒採用業務に生成AI(ChatGPT)を利用しているか聞いたところ、88.6%の企業が「いいえ」と回答。「はい」は11.4%となった。

「はい」と回答した企業の具体的な利用場面の1位は「スカウト文面の作成」(33.3%)、2位は「募集要項の作成」(30.3%)だった。

また、65.0%の企業が生成AIを利用することで「プラスの影響があった」と回答した。その理由は、1位「面談・面接などの対面コミュニケーションにかけられる時間が増えた」(35.0%)、2位「採用基準の言語化・標準化に役立った」(25.0%)となった。

また、75%の企業が生成AIの利用によって業務効率化が進んだと回答した。

学生の生成AI(ChatGPT等)利用について企業の考えを聞いたところ、「積極的に利用するべき」(6.3%)、「必要に応じて利用しても問題ない」(64.2%)となり、約7割の企業が利用に肯定的であった。

【学生が生成AI(ChatGPT等)を利用することに対する企業の考え】
積極的に利用するべき 6.3%
必要に応じて利用しても問題ない 64.2%
利用するべきではない 10.8%
わからない      16.5%
その他        2.3%

就活のどのような場面での生成AI(ChatGPT等)利用が望ましいと考えるかについては、1位「業界・職種研究」(26.2%)、2位「企業分析」(22.5%)となった。

【企業として、学生は就活のどのような場面で生成AI(ChatGPT等)を利用するのが望ましいと考えるか】(複数回答)
業界・職種研究 26.2%
企業分析    22.5%
自己PRの作成  11.6%
志望動機の作成 8.7%
今後のキャリアや自己分析などの思考整理 17.5%
企業とのテキストコミュニケーション(メル文面の作成など) 12.4%
その他     1.1%

一方で、学生が就活で生成AI(ChatGPT等)を利用すべきでないと回答した企業にその理由を聞いたところ、半数以上の企業が「生成AIに頼らず選考に臨んで欲しいと考えるため」(52.1%)と回答した。

学生の生成AI(ChatGPT等)の利用が進んでいる今、対応を検討している(もしくは対応が決まっている)ことについて聞くと、約半数の企業が「対応の予定はない」(47.7%)と回答した。

何らかの対応を検討している企業においては、「『面接』など対面形式の選考に重きを置く」(17.0%)、「対応を検討しているが、具体的に決まっていない」(13.8%)が上位となった。

【学生の生成AI(ChatGPT等)の利用が進んでいる今、企業として対応を検討していること】(複数回答)
特になし(対応の予定はない) 47.7%
「面接」など対面形式の選考に重きを置く 17.0%
対応を検討しているが、具体的に決まっていない 13.8%
インターンシップや就業体験に重きを置く 8.7%
適性検査の見直し 6.0%
エントリーシートの内容の見直し 2.3%
エントリーシートの廃止 1.8%
生成AI(ChatGPT等)の検証ツールの導入 1.8%
その他 0.9%

調査は、2023年12月14日~23日、「doda新卒エージェント」と「dodaキャンパス」を利用している企業(1社1回答)を対象にWebアンケート回答方式で実施し、176社の有効回答を得た。

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