キャリア・デベロプメント・アソシエイツ
田辺 晃 代表取締役社長
自動車業界での求人が活発に感じられます。完成車だけでなく自動車部品など自動車関連の採用ニーズが高い状況です。
エネルギー関連、車載関連の技術者の需要は高く、自動車の電子化・IT化に伴い、CMOSイメージセンサーのエンジニア、ディスプレイエンジニア等これまで自動車業界ではあまりニーズがなかったエンジニアの採用ニーズが上がってきています。
また機械、回路設計、組込み系の実務経験を持つエンジニアの求人も多く感じられます。電機メーカー、電子部品メーカーからの求人も増えてきていることからこれに伴って、産業機械関係の求人も増えてくるのではないでしょうか。
また景気回復に合わせ、新規事業の立ち上げに伴うメンバーの補充やそれらをまとめるマネジャー職の求人も見受けられます。求められる経験に関しては、特に直近の3~5年以上の経験が必要とされています。
技術者の採用ニーズが高まっていることによって、優秀な技術者ほど、より良い条件を求めています。どちらかといえば情報収集を目的にしている求職者が多く感じられ、現状より良い条件であれば転職を考えるといった傾向が特に若い求職者にあるように感じられます。
そういった中で採用されている方は、スキルのマッチングはもちろんですが、新たな職場への積極的な姿勢や行動力を持っている求職者が多いと思います。各分野で求人が増加傾向にあり、いわゆる売り手市場になっている中で、採用までの選考スピードが大切だと考えます。
また、企業として求める人材のイメージを明確にすることも重要です。人材不足の売り手市場では優秀な人材は引く手あまたですから、なぜ採用したいのか求職者にきちんと伝えることが不可欠です。
求める人材のスキル・経験に関しても、もちろんぴったりマッチングする人材を採用できるのがベストですが、売り手市場になっている状況では裾野を広げて、候補者の「何をしてきたか」も大切ですが「何が出来るか」といった技術の応用を踏まえて選考していくことも大切です。