インフルエンサーとは、世間への影響力が強い人や情報発信力の高い人を指す言葉です。かつてのインフルエンサーとしてはプロスポーツ選手やテレビタレント、歌手やモデルなどが該当しましたが、インターネットやSNSが普及したことで、ブロガーや動画配信者など、アクセスを集められる媒体を所有する一般人もインフルエンサーと呼ばれるようになりました。インフルエンサーの力はビジネスにおいて重要視されるようになり、インフルエンサーマーケティングやインフルエンサー採用など、インフルエンサーの影響力を事業に取り入れたい企業からの需要が高まっています。
企業がインフルエンサーを重要視するようになった背景としては、消費者の購買行動の多様化が挙げられます。かつては各種メディアでの特集やテレビCMが消費者の購買に大きな影響を与えていましたが、インターネットやSNSが普及したことにより、消費者が閲覧する媒体が多様化し、企業からの情報だけでは購入に至らない状況が生まれました。同じ消費者目線に立っているインフルエンサーが発する情報のほうが信憑性は増し、購買意欲が高まります。企業としては、インフルエンサーの力を借りることが、自社商品の魅力を適切に消費者に伝える手段となるのです。
インフルエンサーを起用するメリットは、自社商品の購買層にリーチしやすい点があげられます。SNSなどのメディア媒体で活躍しているインフルエンサーの場合、ファンの層が各インフルエンサーで異なります。若い女性のファンが多い方や社会人男性のファンが多い方などさまざまです。自社商品の顧客層と合ったインフルエンサーを起用することで、より効果的な宣伝が可能になります。 インフルエンサーを起用する際は、ファン層とアクションがポイントになります。例えば女性のインフルエンサーだからといって、女性のファンが多いとは限りません。メディアの作り方によってファンの性別や年齢などが異なるため、どのようなファンがいるのかを確認する必要があります。また、フォロワーの数が多かったとしても、アクションが少なければ広告の効果が薄れてしまいます。フォロワーが少なくても距離が近く熱狂的なファンがいるケースもあるため、フォロワーのクオリティも確認する必要があります。