OD

ODはOrganization Developmentの略で、組織開発と訳されます。組織開発とは、従業員同士の関係性に焦点を置き、相互作用による組織の発展を目指すことを指しています。会社は従業員一人ひとりの努力と協力によって成り立っているため、個人のスキルアップはもちろん必要ですが、それ以上に集団としてのあり方や組織が目指すものの共有が企業として成長していくにはより重要であるという考え方です。

OD(組織開発)の目的は、会社組織が環境や時代の流れにあわせて柔軟に変化し、集団としてのシナジー効果を高めながら、有効的に機能することです。そのためには、新しい知識や技術を受け入れやすい体制づくりをおこない、社内コミュニケーションが活発におこなわれる仕組みやルールを作り、施策に対する効果検証を継続的に実施していく必要があります。

組織開発と対比されるキーワードに人材開発がありますが、人材開発は従業員個人にフォーカスした取り組みです。個人の能力やパフォーマンスを高めるために、特定の研修や他部署への異動などがおこなわれます。一方組織開発では、人と人との関係性の改善や発展を目指しており、部署内でのミーティングや研修、他部署との連携機会の設定などを施策として実施します。会社の生産性を高めるためには、個人のスキルアップを目指すだけでなく、従業員同士の関係性を強固にする、協力関係が生まれたりする仕組み作りが求められています。

組織開発をスムーズに進めていくためには、目標管理と密なコミュニケーションが欠かせません。組織として同じ方向を向いて活動をしていくために、会社の目標や行動指針を決め、それに沿った形で部署やチームとしての目標を設定し、目標を達成するために各人の取り組みを考えていきます。

また、従業員同士のコミュニケーションを生み出す場として、コーチングの導入なども推奨されています。コーチングは、上司から一方的な指示をされるものではなく、双方向のコミュニケーションとなるような関係性を目指すために実施されます。本人の気づきを引き出すために、対話を中心としたやりとりをおこない、目標達成に向けた取り組みをお互いが考えながら検討していきます。上司は部下の良さの引き出し方を学ぶことができ、部下は自分の意見をぶつけることで、主体性を持って仕事に取り組むことができます。

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